【道:前田 法重・中島 一州・原田 公司・大塚 仁・中尾 智史・本田 仁】

「そうですね。最近の新台だと銭形と鉄拳はまあまあじゃないですかね」

 最近のスロット事情を尋ねられた本田 仁は自分の感想を口にした。ここは居酒屋『道』。本日もたくさんの客で店内は賑わっている。前田 法重と手下たちもいつものように宴会真っ最中である。現在パチンコパチスロ市場は非常に盛り上がっており、大人気機種である北斗の拳や吉宗などは安定しな人気を誇っているが、新しい台も次々と市場に投入されている。スロット打ちでも前田と中島 一州、原田 公司はあまり遊戯頻度が高くないので、あまり新しい台には手を出さずに、自分が得意な台を打ち倒すスタイルである。だが本田はプレイ頻度自体が非常に高いので、新台を中心に色々な台を調べて、自分でも遊戯をしているのである。なので現在のスロット事情などは本田に聞いてみるのが間違いないのである。

「何か噂だと銭形は悪くなさそうやな」

「鉄拳はどうなんかね」

 本田の発言について前田が考えを述べて、それに中島 一州も言葉を続けた。パチスロ雑誌や打った人のコメントなどを確認すると、銭形も鉄拳もなかなかの評価を受けているようである。ただ、まだ北斗の拳と吉宗が現役バリバリで稼働しているし、沖スロ系では南国育ちも高稼働の様子である。そこに新台が食い込んでいくのはなかなか難しいのではないだろうか。

「まあ、実際打ってみないとわからんよな」

 昔と違い最近のスロットはAタイプを除いては下調べをしないと打てないようなスペックになっている。なので原田 公司は基本的にはAタイプしか打たないのであるが、打ってみたいという気持ちはないこともないのである。

「あとまあ余談ですが、富田さんはえのかなにハマってるみたいです」

 少し前に出た台であるシンドバットアドベンチャーを富田が気に入って打っていることを説明し、本田はコップのビールを一気に開けたのである。