【道:前田 法重・中島 一州・原田 公司・大塚 仁・中尾 智史・本田 仁】

「そういえば昨日清原が2000本安打達成しましたね」

「何だかんだでやっぱりすげーよな」

 最近のニュースについて中尾 智史が口を開き、それを聞いて原田 公司が返事を返した。ここは居酒屋『道』。本日もたくさんの客がおとずれている。前田 法重と観客たちもいつもの場所でいつものように宴会を行なっている。昨日のプロ野球巨人-ヤクルト戦において、清原選手が2000本安打を達成した。どちらかと言えばホームランバッターのイメージが強い清原選手であるが、きちんと2000本安打も達成しているのは流石である。高校時代からPL学園のKKコンビとして有名になり、甲子園では1年生の夏と3年生の夏に優勝している。それからプロになり西武に入団。無敵の強さを誇った西武黄金時代の4番を担っていたのである。その後、元々入団したかった巨人へ移籍。巨人でも活躍し、昨日2000本安打を達成したのである。

「清原が4番打ってた頃の西武はやばかったですよね」

「強すぎたよな」

 昔を思い出しながら大塚 仁が発した言葉に、前田が感想を述べる。森監督が率いた西武は9年間で8度のリーグ優勝と、6度の日本一を達成している。秋山選手、清原選手、デストラーデ選手のクリンナップとW渡辺投手、工藤投手、郭泰源投手などの豪華ピッチャー陣で、正直パリーグの球団は勝てる気がしなかったのではないだろうか。

「でもまあどの球団も全盛期はあるよね」

「横浜は1998年だなあ」

 あまり野球には興味がない中島 一州の言葉に横浜ファンの原田が返事を返す。この後は、各チームの全盛期はいつかという話で盛り上がり、今日も遅くまでアルコールを消費するのであった。