前回の記事はこちら
通夜の日(8月29日)
あっという間にお通夜は終わり、最後の夜の始まりです
こんなに立派な祭壇にしていただきました
お通夜が終わって1時間後くらいに義理の両親と義理の祖母が到着しました
仕事を終わらせて、他県からだったので通夜には間に合いませんでした
到着すると義理の祖母が私に近付いてきて
「くまチューリップちゃん、大変やったな、気を落とさんと」
と手を握ってくれました
おつぶちゃんは義理の両親と祖母に囲まれ、涙溢れる空間となりました
子供用のお茶碗でご飯もお供えして頂きました
その晩は私とパパ、まるちゃんとつぶちゃん、義理の母、義理の祖母がおつぶちゃんのそばで寝ることになりました
今晩がおつぶちゃんと過ごす最後の夜…
眠れるわけありませんよね……
シン…と静まり返った部屋の中に、おつぶちゃんが寝ている
おつぶちゃんのそばに行き、くだらない話をしました
何を話したかもう覚えていないほど、最後の2人の時間を過ごしました
けれど、大好きだよ、ママのところに来てくれてありがとうね、可愛いねを何度も繰り返したことは覚えています
愛おしくて、愛おしくて今でも寝ているのではないかと勘違いしそうでした
可愛くて、可愛くて、おでこに顔を近づけたとき…………
鼻の奥にツンッとした
今までに嗅いだことがない
なんとも言えない不快な香りを感じました…
それで、ふっと…おつぶちゃんは…………
と現実に引き戻された瞬間でした
時々、義母が起きてきて線香が消えないか確認しに来てくれました
ただ、私とおつぶちゃんの邪魔にならないよう、私が少し横になった瞬間に確認しに行く形で、2人の時間を邪魔しないよう見守ってくれていました
しかし、流石に一睡もしていない私に気付いたのか
「くまチューリップさん、少しは寝た方がいいわよ」
と気遣ってくれました
「なかなか眠れなくて…」
と言うと、義母は自分の子育ての武勇伝を話してくれました(笑)
少しでも気を紛らわそうとしてくれたんだと思います
その話がひと段落してから、少しだけ眠ることが出来ました
その後も少しの時間でも一緒に居たい
その一心でそばに居続けました
明け方、パパが起きてきて
「くまチューリップ、寝た?」
見透かされていました
けれど、そのまま2人でおつぶちゃんのそばに居ました
そして、静かに泣きました
パパはポロポロと涙を流し、私を背中から抱きしめてくれました
パパも我慢してたんだよね
泣きたいなら泣けばいい、けれど、私のために気丈に振る舞い続け、この瞬間、気持ちが緩んだんだと思います
だんだんと世は明け、外は明るくなってきました
おつぶちゃんとさようならをする時は一刻一刻と迫ってきていました……
続きます
yukiiiiiiusagi→
Instagramはこちら