原案 谷敏行
文 畑中弘子
絵 かなざわまゆこ
企画・協力 神戸市消防局
けんちゃんは小学3年生。ゆうちゃんは小学1年生。
2人は学校から帰ってきて、避難訓練をしたことをお母さんに話します。
地震が起きたときは「しせいを低く」「頭を守って」「動かない」こと。
避難するときは「おさない」「はしらない」「しゃべらない」
「もどらない」こと(「お・は・し・も」の約束)。
消防士さんから学んだことを口々に報告する2人に、
お母さんはびっくりするようなことを話してくれます。
それは、昔この街が地震で、建物がたくさんこわれて
中がぐしゃぐしゃになったとき、お母さんは小学3年生だったこと。
こわれた建物のなかにとりのこされて「助けてー」と叫んだこと。
でも消防士さんは、まずは火を消さなければならなかったこと……。
初めて聞くお母さんの話に、けんちゃんもゆうちゃんも
びっくりしながら耳を傾けます。
地震を経験したお母さんとの会話のなかで、
けんちゃんとゆうちゃんは、もし地震が起きたら、
自分たちはどんなふうに動かなくては
いけないのかをだんだん学んでいきます。
地震がおきて閉じ込められたら、「助けて!」と声を出すこと。
声を出せなかったら、何かをたたいたり
笛をふいたりして音を出すこと。
また、閉じ込められている人を見つけたら、
大人やまわりの人に知らせること。
揺れている間は身を守り、揺れがおさまったら
家の中でつかっている火を消すこと。
火事が起きたら、小さい火のうちに
みんなで力をあわせて火を消すこと。
津波が起こるかもしれないから、
高いところに逃げること……。
1994年の今日 1月17日に
あの阪神淡路大震災が 朝方
おこりましたよね。
奈良の我が家も家族全員
揺れのすごさに 目が覚めて
飛び起きたことを思い出しました。
あれから 27年。
それから以降も 大きな地震が
ありましたし、これからも・・・・
あるかもですから。
地震大国 日本ですからね。
準備するものや心がけも
大事です。
教訓を得て 絵本から 学びたいです。
今日も絵本力に感謝です。
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