花さき山 | くまちゃんのわらって日記。

くまちゃんのわらって日記。

人間大好き おしゃべり大好きくまちゃんが日常の見聞きしたことを綴ります。

 

    斎藤隆介 作

    滝平二郎 絵

    岩崎書店

 

   おどろくんでない、おら ばばだ

   やまんばというものもおる。

   あや おまえは たった10のおなごわらし。

 

    あやは 自分もほしいまつりの着物も

    いもうとに 買ってやれというけなげな働きものの

    娘でした。

 

    そのあやが みた花さき山のきれいな色とりどりの花。

    その花は誰かが やさしいことをしたときにさくのです。

   

     あやは その後 その山をさがしますが

    一度 みたその山は もう どこにもなかったし

    やまんばにもあうこともありませんでした。

    でも あやは ときおり 思うのです。

    「 あ 今 花さき山で おらの花がさいているな 」 と。

 

 

    私は この絵本をいつも新たな気づきをしながら

    何回も読み返します。

 

     今朝の「 あさイチ 」 で 村木厚子さんが

     冤罪での164日の拘留生活を

     お話されていました。

     その生活の中で たくさん読まれた書籍。

     その中でも この「 花さき山 」 をとても支えとなったものとして

     一番先に 紹介されました。

 

     励ましのお手紙をたくさん いただいてもお返事すらできない

     その渦中で 気持ちのよりどころにされたそうです。

 

     この絵本は あまりにも有名でたくさんの人に

     長い間 よまれているからこそ、いろんな意見もあります。

 

    自己犠牲を強いてるようで 子どもには読みたくない とか

    時代錯誤もあって 今の世の中ではね?? とか。

    そんな風に思う人がいるのもわかりますし、、

    間違った考えとも思いません。

 

    でも、絶望や虚無感や何か理不尽なことに

    出会ったときに 絶対

    よりどころになるものがあってほしいです。

 

     褒めて認めてほしい気持ちが誰にもあります。

     一生懸命なら なおさらです。

     ちょっとは 認めて ほめてほしいです。

     いや 正直言います。

     大きな声で オーバーアクションで

     褒めてほしいです。

     じゃなかったら いじけそうです。

 

     でも、 誰かはきっと 見てます。

     これは 私の信条です。

     直接 アクションを起こさない人でも ちゃんと

     みとめてくれている人はいるのです。

     絶対 そうです。

     そして 何より 自分が一番 わかってます。

     一生懸命したことは 納得です。

     さぼっていたら それなりのことになります。

     

     だから 私の心のなかに

     花さき山をもっていて 咲かせたり

     咲かせてなかったりを繰り返してます。

 

    「 あ いまごろ おらの花がさいているな 」

     そう 思える生き方って かっこいいです。

 

    自分の一番の応援団でファンでありたいです。                   

 

      今日も絵本力に感謝です。