北村裕花 作・絵
小さい書房
鏡を前に、ふうっとため息のおばあさん。
「わたしも 昔は しゃれてでかけたもんだけどねぇ。
はぁ……いまじゃこんなにシワシワ……」
ところがある日、頬をひっぱったら、しわがのびてぺらんぺらんになって
外にとびだしましたよ。
そして その大きくなった顔で大活躍です。
最後は くるんくるん でんぐり返しでおうちに帰っていきます。
おうちでくつろぎながら ねこのたまにむかって
そらを飛んだよって報告もします。
素敵なおばあさんです。
そんなふうに生きたいと目指していきます。
シワが気になる全人類へのタイトルがあります。
気になるけど 大丈夫。
年輪ですから、愛おしいです。
よめば元気がわいてきます。
この絵本の出版社さんの小さい書房さん
４年前に 安永則子さんという女性がひとリで
立ち上げた出版社です。
「ひとりで読んでも、子どもと読んでも」
そういう本作りを目指しているそうです。
頑張っていただきたいです。
応援します。