春風をむねいっぱいにすいながら、
菜の花みちをいきおいよくまがったねずみくん。
どーん!とぶつかったのは、
くまくんの背中でした。菜の花が大好きなくまくん。
その日から、ねずみくんと
くまくんはともだちになりました。
ねずみくんは毎日くまくんの家にいき、
天気のいい日はいっしょに
出かけるようになりました。
魚をとるのがとくいなくまくん。
野菜を育てるのがじょうずなねずみくん。
でもふたりの楽しい日々は、冬がきて、
とつぜんに終わってしまいました。
なぜなら、くまくんがねむってしまったから。
落ち込んでいたねずみくんですが、
いいことを思いつきました。
それは、くまくんのためにたねをまくことでした。
「くまくん、いっぱいねむっていいよ。
ぼく、まってるから。」
「ゆきがとけたら、またあえる。
はるがきたら、またあえる。」
『まっているから』
このやさしい言葉に 読んでいる
私達も幸せな気持ちになります。
あーーーー、やさしさっていいな。
相手を思いやる優しい気持ちって
いいな。
さあ、21日は年に一度の成果発表会です。
みんな 元気にきてね。
『 まっているから 』