統合失調症になって、ひどい急性期と妄想に苦しんでいた初期の時期、自分を取り巻く環境が異様すぎて、恐ろしい世界すぎて、毎日ずっと怖がっていました。
一番最初に多重人格が現れた時期、私は夜中に実家の屋上の庭にいました。
一日中止まることのない妄想に振り回されて奇行をしていた時期に、庭の中で舞えと言われて、
それも何度か踊ったりしていて、
それでもまた舞えと言われて、私は終わらない妄想にどうしていいのか分からなくなってしまって、
勇気を出して阿波踊りを踊りました。
阿波踊りを踊ってみたら、一瞬幻聴妄想が止まったんです…!!
こ、これは幻聴に効果があるぞ、と手応えを感じて私は幻聴を無視してずっと阿波踊りを踊り続けました。幻聴は明らかに戸惑っていました。もういい、止めろ💢と言われて、私も踊り疲れて止めてしまいましたが。
妄想はまた再開して、眠れぬ苦しみの夜をその後も過ごしたのを覚えています。
私が初めて幻聴に自分の意思を示した、そんな思い出があります。
そのあとに多重人格が出てきて幻聴を罵倒して蹴散らすまでは、私はもうしばらく幻聴の言いなりでずっと怯える日々を過ごすことになります。
都市伝説界隈では、阿波踊りや阿波の歌というのが度々出てくるのですが、私の阿波踊りの思い出を書いてみました。