私は日本人の魂が一番穏やかで良心があり、平和な時代であったという風に神言会で書かれた記事を以前読んでから、江戸時代に注目している。


みをつくし料理帖という時代小説を読んだり、池波正太郎の小説を読んだ。

時代劇の大半は江戸時代を舞台にしているから時代劇も見ていた時期がある。


そうして、色々なものを見ているうちに、

侍魂?日本人魂と呼べそうなものが、90年代以降の時代劇からは消えたと感じた。 

80年代の時代劇はびっくりするくらいに強烈で、新鮮で確かに現代にはない価値観がそこにはあった。

現代人の役者には侍を演じられる人がほぼいなくなったのだなと感じることがあった。

私が好きなのは剣客商売で、初期の暴れん坊将軍も少し見たが楽しかった。

衝撃を受けたのは80年代の古い鬼平犯科帳で、もしかしたら池波正太郎の原作のある話で、テレビのオリジナルではなかったのかもしれない。

すごく良く出来たお話だった。


そうして時代劇を見て感じたことは、私は侍(人殺しの商売)の人達の価値観ばかり知ってもしょうがないということだった。

私が知りたいのはそういうことじゃない、と。

そうして目を向けたのが、明治時代の人々の暮らしだった。

近代化されて浮世絵などの絵ではなく、その時代の人の書いた本がそのまま後世まで残っている時代。江戸時代の人達がまだ生きていて、

近代化されたと言っても、まだテレビやラジオやネットが当たり前のようにあるわけではなく、

どのようなものがどのように日本に入ってきたかが、しっかり歴史に記されている時代。

そういうものの雑音の影響がまだ薄かった時代のことを知りたいと思った。


最近はYouTubeなどを見ていても、昔の日本に目を向けることが大事だと感じている人も多いみたいで、私が見たところでは明治時代がいい派と、

それは縄文時代でしょうと言っている人とがいた。

縄文時代に目を向けるのはいいが、鎌倉時代ですら人々の価値観は今とは全然違って謎に包まれていると言われているのに、さらに古い時代に目を向けたとて、残っているのは外国の資料くらい。

そんなものから得られるものといえば、ロマンと自己満足くらいだろうと思う。


私の精神世界や神様や見えない世界に対する幻想は、神言会のブログが全てを破壊してくれたので、私は神霊世界を現実のものとして受け止めている。

古い時代に思いを馳せて、ロマンを感じている暇があったら、明治時代の人の本を解読したい!

それが私の最近感じた、幻想と現実の差が出ていると感じるところであり、

私は理想は高いが夢想家ではなく、

現実的なものが好きな性格をしているのだと自己分析するのだった。


古ければ古いほどいいというのは、その方が分からないことが多くてロマンを感じられるから、そこに夢があるからという理由も含まれているだろうと思う。

私にはそんなものは必要なくて、ただ、人々の心に良心がしっかり根付いていた時代の人達の暮らしや考え方を知りたいという、はっきりとした目的があるので、特に夢見がちにはならずに日々を過ごせるのだった。


神言会は様々な世の中に溢れる幻想を打ち砕くブログだが、宗教だけはその中に入っていないと感じるのだった。