美女と野獣のこの曲には思い入れがある。

昔、フラクタルというものを知らなくてよく理解出来なかった私は、このMVを見て少し理解が出来た気がした。

美女と野獣の映画にはディズニー版の他にもいくつかあって、フランス版のものを見ていた。

野獣のシーンになるとなぜか号泣してしまって、びっくりしていたら、野獣はあなたのことだから涙が止まらないのかも、とネットで言われた。

どういうことだろうと思った。

ムーランに似ていると友達に言われたことはあり、ベルは昔から好きなプリンセスだったけれど、野獣に例えられたのは初めてだった。



野獣とは何か、それを知るのには美女と野獣のディズニーアニメのプロローグを聴くのが一番早い。

何でも思いのままに出来てしまったので、すっかりわがままになり、優しさを失ってしまった王子様。

ある日に城を訪れた年取った見窄らしい女に一夜の宿を恵んで欲しいと頼まれたがそれを断る。

老女は、見かけに騙されて人の心の美しさを見逃してはいけないと言ったが王子様は聞き入れなかった、という語り。

思い出してみると日本のネットの世界は野獣のような人ばかりで主流になっているのだなと思える。現実にはたまにベルのような人もいるのに、ネットではほぼ見かけない。

きっと自分もそうだったのだろう。この野獣に例えられた経験は改心に取り組んでいた時に役に立った。


アラン・メンケン作曲のこのプロローグのメロディは、サン=サーンスの動物の謝肉祭の水族館を彷彿とさせて幻想的で素敵で好きです。