Chie Ayado『Life』 | kumac's Jazz

Chie Ayado『Life』

 最近、綾戸智絵のコンサートを観に行ってきた。彼女のコンサートは、話半分唄半分と情報を仕入れていたが、まさにそのとおりであった。そんなコンサートになった訳はどうしてか、つらつら考えた。それは、有名人となって、その自慢話がしたいのではにかと、嫌みったらしく思ったりしたのだが、彼女の半生を書いたエッセイ『マイ・ライフ』を読んでみると、どうもそうではないらしい。つまり、根っからの話好きなのであったようだ。
 この『Life』は、彼女がメジャーデビューしての3作目にして、ピアノの伴奏者を排除して作った初めてのアルバムである。つまり、彼女の現在のスタイルを表現した初めてのアルバムである。kumacは、このCDを発売当初に買っていた。それは、CDショップのジャズコーナーにやたら飾ってあって、つい試聴したら、あらっ、びっくり、なんて素敵なゴスペル感たっぷりのブルージーな演奏って感じで、ノックアウトされてしまったのである。それで、即買いであった。家にもって帰ってしばらくは聴いていたが、そのうちにおおくのCDと同じように、忘れていたのであった、その存在を。
 それから大部時間が経って、楽しそうなので、近くでコンサートがあると聞いてチケット買いに、プレイガイドへ行ったら、あらまぁ売り切れてしまって、手に入らない、そうするといよいよナマ綾戸を聴きたくなる。そんなある日に、新聞に彼女のコンサートの事前予約の広告が載ったのだった。それで、めでたく、先日、ナマ綾戸を観た次第である。そのコンサートを音楽面で言えば、この『Life』が原点にあるのかなと思った次第です。そういう風に考えると、綾戸智絵を聴くに際しては避けて通れないCDである。
綾戸智絵, ビリー・ジョエル, ジョン・ニュートン, モート・ディクソン, レッド・スチュワート, キャロル・キング, ハリー・ヘイマン
Life