David Murray『Spirituals』 | kumac's Jazz

David Murray『Spirituals』

 まだ3、4歳位の小ちゃな息子と一緒にサックスを吹いているジャケットが、とっても微笑ましいCDである。それでもって、この息子は、CDそのもののレーベル面でもイッチョマエにサックス吹いています。1970年代のロフト・ジャズシーンから頭角を現してきた、どちらかと言えば過激で前衛的な演奏をするといった印象が強いデビッド・マレイですが、この『Spiritual』では、題名の通り、ブラックミュージックの源流をわかりやすくストレート表現しています。一曲目ゴスペルナンバー「アメイジング・グレイス」では、ブラックミュージックの精神を小気味いい吹きっぷりで、おおらかに表現し、快適な気分に浸らせてくれます。

 kumacは、蔵王温泉で開催されていた時期の山形国際ジャズフェスティバルで、このCDとほぼ同じコンセプトで演奏しているデビッド・マレイを聴きました。それで、感動して買ったCDです。これだ!って間違いなく思った記憶があります。山形でも、ジャケットに映っている息子が父と一緒に舞台に立って、遊んでいました。よっぽど、可愛がっていたのですね。夏の開放的なゲレンデで、微笑ましいシチュエーションで演奏していました。

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