一度挫折したウィッチャー3をクリアできたので記念のブログ。

ネタバレ含みながら書いていきます。

 

最初に挫折した原因は焦燥感。

シリという血は繋がっていないけれど娘的な子を探して旅をし、

早い段階でニアミスしてきてもうちょっとで追いつきそう。

さらにシリは追われていて大ピンチ。

 

なのに、サブクエがたくさんあってそっちに気を取られ

瞑想して日数が経ち、こんなことしてる場合じゃないんじゃないかと

焦りつつ、それでも経験値やアイテム欲しさにサブクエをやめられない。

あと単純にサブクエのストーリーも気になる。

 

そんなこんなで常に追われている気分で遊んでいたので疲れてしまい、

今までやめていましたがついにクリアです。

再開してみたら最初の流れが分かっているので、

焦らず寄り道しながら遊ぶことができました。

 

ウィッチャーといえばロマンス。

イェネファーとトリスどっち問題があります。

ウィッチャー2から始めた身としてはトリスを押したい。

実際初めてのときはトリスルートで行く気満々でしたが、

色々情報を見てみるとイェネファーが運命の女性すぎて

結局トリスごめんなさいになりました。

 

でも本編やるとトリスが本当いい人で申し訳なさでいっぱいになります。

いやむしろ浮気者なゲラルトさんよりも

もっと良い人と幸せになったほうがいいんじゃないか。

トリスには年下で仕事に理解がある同職の男性とかがいいんじゃないか。

お姉さん気質なので弟タイプがどこかにいないのか。

でもゲラルトさんは魅力がすごいのでそういう人がいても

気持ちはなかなか乗り換えられないんだろうな。

トリス不憫です。

 

そんな罪深い男ゲラルトさんですが、

そりゃモテるだろう仕方ないと思うくらい色々振り切ってます。

まず、人間性がすでにマックス。

ゲームの主人公といえば、旅を通して自らを見つめなおし

精神的にも肉体的にも成長していくのがセオリーですが

ゲラルトさんはレベルはあれど精神はすにで完成しているので

色々なことが起こっても動揺せず結果を受け止めていきます。

 

さらに普通だったら段々と名声を得て有名人になっていくのが

ゲラルトさんにかかるとスタート時点からすでに有名人で

序盤から皇帝やら国王やらに謁見したりします。

本人は嫌そうですが、依頼されるとこなしてしまう出来る男ゲラルトさん。

 

本人の見た目は白髪に金色の目なうえ武装もしていて近寄りがたい風貌ですが、

意外に情に厚く色々と面倒をみてくれたり抱えたりしてくれます。

知識も深く、的確に答えを出していく様は年期の入った憧れる大人の貫禄です。

 

こんなに完成されたゲラルトさんが主人公のウィッチャー3ですが

ストーリーの主人公はシリだと思います。

出自は皇帝の娘、特殊能力は異界渡り(ワープ)となかなかぶっ飛んでいます。

さらに自分を追うのは異世界の勢力。

さすがのゲラルトさんも敗北したことがあるほどの強敵です。

その追手から逃げつつ、自分の能力と向き合い

最後は自分にしかできない力で世界を救いました。

エンディングはシリの立ち位置がどう変わるかというマルチエンディングです。

成長して世界を救う、まさに主人公。

ゲラルトさんはシリを導き見守る大切な役どころで

関わっていなかったら世界は白き霜に覆われてしまったでしょう。

 

そして私が迎えたシリ、ウィッチャーエンド。

もうひとつ女帝エンドがあるようですが、

シリはどう見てもウィッチャーになりたそうに見えます。

政治とか大嫌いそうだし、実の父とは生き別れ状態なので

育ての親のゲラルトさんと同じ職に就くのがシリの幸せに違いない。

 

そして迎えたウィッチャーエンドでは草の試練は受けてないものの

晴れてウィッチャーになったシリは

怪物を倒しながら生き生きと生活していました。

ゲラルトさんもシリに色んなことを教えた後は

イェネファーと楽隠居をしています。

めでたしめでたし。

 

じゃない!!!

 

ラドヴィット王が健在だった為、国が荒れに荒れています。

魔女狩り所じゃなく異種族狩り、本を読めるだけでスパイ容疑と

生きてる人がいるのが奇跡なんじゃないかという世の中になってしまいました。

腐敗しまくっている永遠の炎教団も幅をきかせているようです。

シリのお父さんは下剋上されてしまいました。

ウィッチャーの仕事はたくさんあるようですが全然ハッピーじゃありません。

 

シリには酷だけど、女帝エンドだと世の中が平和になるのでは。

女帝エンドが見れるセーブデータがあったのでやり直してみました。

 

白き霜に世界が覆われないようにがんばったのに一面雪野原。

失敗した?バットエンド?と思ったら

普通に冬だから雪が積もってただけでした。

絶対狙ってやってる。

 

物語の始まりに訪れたホワイトオーチャードの酒場で

イェネファー、ダンディリオン、ゾルダンと揃ってのんびりしているゲラルトさん。

大事な人と気の置けないメンバー勢ぞろいです。

これ絶対女帝エンドが一番いいエンディングだ。

ダンディリオンなんて結婚を決意したとか言い出してる。

 

ゲラルトさんはシリと一緒に怪物を退治したり

魚を捕ったりして色々と旅のレクチャーをしますがシリの様子がおかしい。

シリはウィッチャーになるのではなく、

皇帝である父の元へ帰ることを決めたようです。

 

 

「もう逃げるべきじゃないって気づいたの。さびれた村で怪物と戦っても

 何も変えられないって。でもニルフガードでなら、変化を生み出せる」

 

シリの気持ちと決意が集約された言葉です。

皇帝の娘と知っていても、まさかその道を選ぶとは思っていなかったので

本当に旅を通して成長をしたのだと感じます。

 

エンディングではテメリアの自治を認めたことにより

余裕ができたニルフガードは戦争に勝利。

テメリアのゲリラがそこまで影響力あったとはロッシュやるな。

皇帝も下剋上されず、皇帝の素質とゲラルトさんに教わった誠実さをもつ

稀有な女帝が誕生し帝国の未来は明るいです。

ゲラルトさんはイェネファーと楽隠居。

この二人がどれくらいの期間なにもせずにいられるか気になるところです。

 

まさかのテメリアの復活にテンション上がりました。

こんなに良いエンディングになるとは。

シリは女帝になってもシリでいてくれる気がします。

続編の噂もあるしウィッチャーでも女帝でも今から登場が楽しみです。

 

世の中が荒れるかどうかはラドヴィット王を暗殺してるかで

決まると思うのですが、

ウィッチャーエンドを狙っているときに暗殺すると

ロッシュ達を見殺しにしないといけなくなります。

ロッシュは私の好きなキャラ第二位なくらい好きなので

見殺しにするなんてとんでもない。

なので私の一番良いエンディングは女帝エンドとなりました。

 

ウィッチャー3はシリを主人公にしてもいいくらいシリのストーリーです。

そこをあえてゲラルトさんを主人公にすることにより、

人々を助けるウィッチャーとしての行動が極まったと思います。

ウィッチャーであり、血の繋がらない父であるゲラルトさんの助けで

シリは自分の人生を決めることができました。

もしこれがシリが主人公だと

立ち位置的にゲラルトさんは途中で死亡してそうです。

ボス戦中の佳境の回想とかで出てきて鼓舞する人です。

ゲラルトさんが主人公でよかった!

 

クリアまでだいぶ長いことかかりましたが

素晴らしい体験ができました。

シリと話しているとき優しくなるゲラルトさんの顔が忘れられません。

 

実はウィッチャーの小説を買ったので読むのが楽しみです。

DLCもまだ手をつけていないし、まだまだ旅は終わりません。

最後のクエストの名前「終わりそして始まり」

まさにその通りだと思います。