故意でなく「好意」であっても無気力相撲を見たくない人は多いでしょうが、九州場所12日目の白鵬-安馬戦はどう見えたのでしょうか。


同郷で今は異国で戦う者同士。しかも幼馴染み。
相手は既に2敗で、もう2つ負けると大関は非常に厳しくなる。
自分は1差で首位。残りをふがいない大関陣を相手に全部勝てば少なくとも優勝同点。
まあ決定戦で勝てばいいか。
横綱であり優勝争いの直接対決相手である自分に勝てば1勝も1勝以上の意味がある。

そんな状況。

私が白鵬関なら、頼まれようが頼まれまいが、ほぼ100%手心を加えます。
安馬関が金銭を贈って勝ち星を依頼すれば「八百長」ですが、金銭的なやり取りも依頼もなかったとするとどう表現されるでしょうか?
昨日の取り組みが白鵬関の好意による無気力相撲だったとしても、現在の大関陣に安馬関が加わることは大歓迎です。


熾烈な優勝争いという視点からしか大相撲を見ないのなら「言語道断」でしょうが、人と人の力の要素が100%である大相撲では「あたりまえ」なのでは?
人生で土俵に上がっている時間と土俵の下で過ごす時間のどちらが長いかは明白です。
真剣勝負であるビジネスでも「手心」「恩の貸し借り」なんてあたりまえ。

「あるもの」として考えた上で、ウラで動く金銭の授受については厳しく対処するという方が建設的ではありませんか。

見る側も、角番大関の相互扶助体制とか「あるもの」として楽しむほうが気が楽ではありませんか?


15日続けて目いっぱいの相撲を取ったら体が壊れるでしょう。
普通に考えれば。


7日制にして毎月開催。
東京4開催、大阪2開催、名古屋、福岡、札幌各1開催。
もう3開催は、毎年他の地方か海外へ回るってのはどうですか?
年間7×12で84戦。今よりも6戦減るので、協会は収入が減りますが。

各場所の勝敗で決まる番付とは別評価にして、年間勝率の順位でも賞金を分けるなんてのはどうでしょう?

今のしくみで地方巡業とか海外巡業のときのトーナメントの「馴れ合い」ぶりはつまらないですよ。


7日間開催でも怪我人は出るでしょうし、中4週-5週だと回復できなくてかえって無気力相撲が増えますかね。

幕下以下が一場所3戦になったら、3戦全勝が続出して大変なことになりそうですが、6日目までに全取り組みを終わらせて、7日目はトーナメントで優勝決定戦だけというのも下位に目を向けていただく良い機会では?