肉を焼く話しをしたので、魚を焼く話しもしときます…

一般的には、魚焼き用のグリルで焼きますかねぇ~?

レンジに網のせて焼く方もいらっしゃるとは思いますが、グリルの方が簡単だと思います。

ところが…
炉端焼き屋経験者としては、魚を美味しそうに焼くには、網の方が良いんです…

理想を言えば、串を打って、炭火で焼きたいですねぇ~
ハハハ

そんな事いっても、現実問題として、炭火ってのは難しい…

でも、何で網焼きが良いんでしょう?

グリルと網焼きの違いは何でしょう?

答えは、上から焼くか、下から焼くか…なんです。

グリルは、通常、魚を上からの熱で焼きます。
(機種によっては、上下に熱源があるものもありますが…)

オーブンの様な箱の中に魚を入れて焼きますから、短時間で全体に火が入ります。

一方、網焼きは、下から加熱して魚を焼きます。

片面しか焼けないので、焼き上がるのには時間がかかります。

ならグリルでいいじゃないか!

確かに、グリルで充分なんです。

でも、炉端焼き屋で出てくる、焼きたての魚、メチャメチャ美味そうだと思いませんか?

では
炉端焼き、焼き魚のルールです。

①魚は、表2回、裏1回で焼く。

②火加減は、強火の遠火。

です。

表2回、裏1回。
この表2回に、最大のポイントがあります。

魚を焼き始めると、魚の脂は、重力に従って、下に落ちます。

上から加熱しても、下から加熱しても、脂は下に回り、落ちるんです。

器に盛ったとき、表に成る方を、下からの加熱で焼き始めると、魚の脂は、しみ出して下(表に成る方)に集まり、ポタポタとたれてジュ~…

煙が出ます。
この煙も大事なスパイスなんですねぇ~

焼き魚が(肉でも)いっそう香ばしく成ります……限度はありますが……

で、
肝心なのは、その脂なんです。

先に、表側を焼いて、裏返して裏側を焼きます。

すると、魚の脂は、また下に集まります。

そのまま焼き上げて、器に盛ってしまったら、脂は裏側に集まったままですから、表側が美味しそうに見えないんです。

そこで、表側を焼いたら魚を裏返し、裏側を焼き、全体に8~9割ほど火が入ったら、もう一度、裏返して、表側を焼きましょう!

すると、脂はまた下に集まりますから、魚の表側に集まります。

焼き上がったら、サッと器に盛ると、まだ魚の表面で、脂がプクプクしていて、箸を入れると、二度焼きされた皮が、パリッとした逸品の出来上がりぃ~

だから、表を2回焼くんです。

焼き網でやると、身がくっついてしまうことがありますが、まぁ多少は、笑ってごかして下さい。

魚が網にくっついてしまう原因は、いくつもありますねぇ~

ちゃんと焼けるまで、魚を動かさないってのも効果的ですョ

気になるならば、魚ではなくて、網を持ち上げて、下からのぞけば良いんです。

秋刀魚、鯖、鯵、鮭…

お試し下さい。