脂がのった鰹が戻ってくる季節ですねぇ~

価格もお手ごろだし、何より美味い!

刺身も美味しいですが、ちょっと違う食べ方をしてみましょう…

と言っても、鰹のタタキなんですが、鰹の本場、高知県は土佐で教わった食べ方です。

ところで、タタキって2種類ありますねぇ~

刺身用のサクの表面を炙ったタタキと、刺身を細かくきざんだ様なタタキ…

どっちが正しいとか言う話しではないんです。

例えば、鯵のタタキと言えば、細切りの鯵を想像しますよねぇ

おそらく、小骨ねが多い魚を、包丁でたたいて食べやすくしたところから付いた名前だと思います。

これは解るんですが、炙った方のタタキは、何でタタキなんでしょう?

このタタキは、どうやら土佐の鰹のタタキの調理方法から由来するようです。

土佐では、鰹を器に盛りつけた後、軽く塩をふって、味がなじむ様にポンポンと手でタタクんですねぇ~

諸説あるかと思いますが、それがタタキの由来らしいです…

その土佐で食べたタタキがうまぁ~い!うまいっ!

本場では、サクにして塩をふった鰹を、3mくらいの棒の先に付いた網(実際には網と言うより、小さい鉄格子)に乗せて、藁の火で表面だけをサッと焼きます。

藁は、一気に燃え上がって、すぐに燃え尽きるので、こういう料理には最適な熱源なんですが、燃え上がった時の熱さたるや、棒の長さは10mにするべきだと本気で考えました。

一般的には、表面だけを焼いた鰹を、すぐに冷水に入れて、充分に冷やしてから、切って盛りつけるんですが、土佐は違いました。

焼きたての熱々を切って盛りつけるんです。

実は、土佐と言っても、この食べ方をなさるのは全域ではなく、一部地域と言う感じなんですが、とにかく倒れそうに美味いんです。

4日間のロケ中、毎日食べてもあきなかったですねぇ~

味を知って以来、鰹の季節に近くに行ったら、必ず食べてます。

藁の灰と、鰹の脂が焼けた香ばしさが絶品です。

焼き魚の美味しさと、刺身の美味しさを同時に味わう感じですかねぇ~

ご家庭で作るなら、鰹のサク(切ってない刺身)に、軽く塩を振って、焼き網かグリルか樹脂加工のフライパン(油なし)で表面を焼き、熱々を切って盛りつけて下さい。

ツマは、大根でも玉葱でも、お好みで大丈夫です。

薬味も、浅葱、生姜等お好みです。

ポン酢をたっぷりつけてパクパク食べましょう!

ポイントは、焼きすぎないのは勿論ですが、とにかく熱々を食べることです。

あ~…
また食べたいなぁ~…