サブマリン | バツイチアラカンオヤジの映画日記

バツイチアラカンオヤジの映画日記

観た映画やドラマ、その他について、基本的にネタバレ無しで!無責任に感想を書き留めていきます。あらすじはコピペせず自分なりの文章でボケ防止を図りっているので当てにならないかも?!

あの陣内に再会したくって早速借りてきた本作♪前作「チルドレン」は短編集のふりをした長編小説でしたが本作は正真正銘の中編作品。読みごたえもある分どんな面白いお話を読めるのか?ワクワクもんでチェックです♪

 

目当ての陣内は相変わらずのキャラでもうもっと面白いエピソード聴かせてくれ!っておかわり状態がずっと続く感じ♪ネットに自分が信じてやまぬ情報を遺す辺りや、それが「唐揚げ」で結実する辺り、自分は「ほぞぎみ」だとずっと思ってましたもんwwwそんな相変わらずな面白キャラな彼に見え隠れする気真面目さや優しさがじわじわと感じ取れて、そして終盤で陣内が子供との約束を破れる訳ないじゃん!!って云う超スッキリ感♪もう更にますます陣内が好きになっちゃいました♪

 

お話の方も鉄板な面白さでネット上で誰かを脅迫していた輩に脅迫文を送って補導された少年・小山田君と無免許運転で死亡事故を起こしてしまった少年・棚岡君。この二人がどうかかわってくるのかと気になっていたら少年犯罪においての大きな問いかけが浮かび上がる♪「そして事あるごとに急浮上し襲い掛かる」って云うタイトルに大納得の一文や埋め合わせが出来なくて苦しみもがくからこそが罰なのだと云う刑罰を受け、それを全うすればその罪がなかったことになるわけではないという当たり前の事、そもそも刑罰は自由を拘束するほかに本人に反省する機会を与える目的もあって本人が「埋め合わせ」を欲しなければ意味がないんのだと改めて考えさせられました。瞬間的な怒りに任せ考えを決める事も理解できるし自分も多々ありますが、やはり反省を促し更生を望むのであればそれに越したことはないなと思えました。それを取り上げる権利があるのは被害者やその遺族や親しかった人々であって赤の他人が自身の考えを公に垂れ流し影響を与えようとするのは間違ってるのでは?とも思えてきました。

 

夫婦となっていた永瀬と優子に再会できたのは嬉しい驚きでしたが鴨居君は?ってちょっと引っ掛かってて「毎年3人で集まっても話題は同じだし」って永瀬の言葉に嫌な予感がして検索したらそういう事なんですね(T_T)若林君の苦しみや小山田君が友人と云われて涙ぐむ姿、10年越しで約束のモノを目の当たりにした棚岡君と彼らを通して、大人には信じるに足る者もいない訳ではないのだ、と思わせた陣内を最高にリスペクト出来たお話でした♪

 

「サブマリン」 オススメ度 ★★★