サバカン SABAKAN | バツイチアラカンオヤジの映画日記

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観た映画やドラマ、その他について、基本的にネタバレ無しで!無責任に感想を書き留めていきます。あらすじはコピペせず自分なりの文章でボケ防止を図りっているので当てにならないかも?!

昨年公開時に評判よかったのを覚えていて観たかったヤツ!あらすじからはなんだか「スタンド・バイ・ミー」みたいな感じ?と想像していたんですが作家の幼い頃の夏休みの回想と云う点以外は別物、お国柄なのか「良い大人達」がたくさん登場する部分もなんだか救われる気分になれるメッチャホッコリ&感動出来たお話でした♪

1986年長崎県長与町、作文だけは得意のター坊は小学5年生。夏休みに入ったある日ター坊の家に特に親しくはないクラスメートの竹本が突然訪ねて来た。竹本は家が貧しくクラスメートから揶揄されていたがそんなことには動じない強い子でター坊はそんな竹本をひそかに称賛していた。竹本は山を一つ越えた先にあるブーメラン島に現れたと云うイルカを見に行かないかとター坊を誘いに来たのだが・・・

「サバカン」を見ると思いだす少年。どれどれどれ程の思い出話なの?と上から目線で見始めたんですがあっという間にお話に引き込まれちゃいました♪尾野真千子にピッタリな「世界一怖い」母ちゃんや「キンタマ嗅がんで!」と怒られてる竹原ピストル演じる父ちゃん、明らかにター坊より出来の良い弟と、ウチはこんな楽しそうな幸せオーラ全開な家庭ではありませんでしたが何故か懐かしさを感じるし思わず笑っちゃう、でもター坊が堪らなく羨ましく感じる幸せそうな家庭の様子にもうホッコリしっぱなしです♪「夏のボーナス2万とビール券」「夏休み前の関門・通知表」「斉藤由貴」「キン肉マン消しゴム」「捨てられたエロ本」等々なんだか琴線に触れまくりです。あとター坊の目線が由香の首元に行ってしまうその気持ち!自分も覚えがあるな~って♪

竹原ピストルの演じる父ちゃんがまた理想の父親像でとても良かったし良いキャスティングでした♪父と子だけど男同士!って感覚は今の時代では受け入れ難いものなのかもしれないけれど、だからこそ尊く見えたのかもしれません。別に一生会えなくなるわけじゃないとター坊だって解ってるはずなんですが、やっぱりあの気持ち共感出来ました。対等な友人同士だからこそお互い涙を見せまいと踏ん張る感じ、「またね!」って当たり前にいつでも会えるはずだったのに次がいつになるのか判らない「またね!」や突然登場する岩松了にさらに涙腺が緩くなっちゃって、そこでター坊を流石、我が子と云う体で抱きしめる父ちゃんとのくだりに号泣しちゃいました。大人だからいい自転車二人乗りの「酒と泪と男と女」も決まってました♪

映画初出演の子役二人の自然な感じも合わさって観終わった後の爽やかさが半端ない新たにお気に入りリストに加わった一本でした!

 

「サバカン SABAKAN」 オススメ度 ★★★★

 

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