高村薫の同名小説を2004年に渡哲也主演で映画化した作品。以前に観たような気もしますが全く内容を忘れていたので初見扱いで!
原作未読なんですがコレ観たらちょっと解らない部分が多くてちょっと読んでみようかなって気になりました。
大手飲料メーカー日ノ出ビールの社長を誘拐した岡村(渡哲也)ら5人はレディー・ジョーカーと名乗り身代金5億円を要求するがあっさりとその社長を解放する。実は社長誘拐は計画の一部にすぎず事態は岡村達の思うように進んでいくのだが・・・
主演の渡哲也に加えて吉川晃司、大杉漣、加藤晴彦、吹越満とキャスティングがツボ!國村準や長塚京三に岸部一徳、松重豊、菅野美穂と話題性じゃなく実力本位選択したように思えて好印象でした♪徳重聡は國村準との絡みの時にちょっと棒読み~っ!て感じたけれど今ではしっかりと大河ドラマにも出演する様な俳優さんになっていて継続は力なりって感じましたね(#^.^#)
と、キャスティングは絶妙なサジ加減だと思ったんですがwikiによれば本作は上中下巻の大長編らだそうでそれを2時間弱で描き着ろってのが土台無理な話だったのかな~って感じました。渡哲也演じる岡村の背景は描かれていましたがそのほかの4人についての背景がガッツ端折られいた様でせっかくいいキャスティングで撮ったのに勿体ないな~って印象が強く残りました。
で、結末もどう捉えて良いのか?情報不足で5億円は陽動だったのは理解出来ましたが発送された20億円はアパートの一室で手つかずだったのか?全員が株で大金を手に入れたのか?結局は金が目的じゃない思想犯的な犯行だったのか?謎は深まるばかりでどう受け止めればよいのか決めかねちゃいました。ただ、コレは俄然、原作を読んで観なければ!って思えた作品!尺の長いドラマ版もある様なので機会があればそちらも是非見てみたいなと思えた作品でした!
「レディ・ジョーカー」 オススメ度 ★★★