丑三つの村 | バツイチアラカンオヤジの映画日記

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観た映画やドラマ、その他について、基本的にネタバレ無しで!無責任に感想を書き留めていきます。あらすじはコピペせず自分なりの文章でボケ防止を図りっているので当てにならないかも?!

1983年公開時、過激な内容からR-18の成人映画として上映された本作。当時は16歳だったので勿論観る事は出来ず、以降も観る機会に恵まれずに未見のまま、しばらくしてから本作が「八つ墓村」のモデルとなった実際の事件「津山事件」を描いた作品と知ってますます興味が湧いた作品でした。

岡山の寒村で村一番の秀才と云われていた継男(古尾谷正人)幼い頃に両親を亡くし祖母に育てられた彼は「男は兵隊になお国のために戦う事が一番」と考えていた。しかし徴兵検査で結核と診断され名誉の出兵が叶わなくなった継男は意気消沈、しかも村人たちは継男を肺病の役立たずの厄介者と見下す様になって・・・

序盤は継男の夜這いのくだりでオジサン的にはムフフなんですが、

ちょっと考えてみると夜這いって小さな村社会を円滑に収める方法の一つでもあったのかなって気がしました。継男が好きだったやすよも従弟くらいの血縁関係だったってセリフもありましたが小さな社会の中で血縁関係を重ねて結束を強め外部・よそ者からその社会を守ろうとしたって要因もあったのかな?って感じました。いや~でも五月みどり、池波志乃ら重鎮のフェロモン具合が半端なかったです!www

そして本作はなんといっても主演の古尾谷正人ですね。映画だと「ヒポクラテスたち」ドラマだと「無邪気な関係」位しか思い浮かびませんが好きな俳優さんでした。本作でも継男がジワジワと常軌を逸していく様は流石で「まぁ皆様方よ今に見ておれでございますよ」ってセリフのシーンの狂気を感じさせるくだりは圧巻でした!

クライマックスの殺戮のくだりは今見れば、それ程残酷って訳でもないんですが初っ端が「おばやん」なのでメンタル的にかなり来ます(T_T)

あそこで「バンザイ」はかなりの戦標でトリハダモノでした。他にも夕暮れに血の色に染まる村の景色、田中美佐子の可憐さ等々、エロとグロで固めたただのキワモノ映画だと思っていたら意外に見どころ満載の作品で見れて良かったと思えた作品でした。

 

「丑三つの村」 オススメ度 ★★★

 

 

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