初小津作品です!www
勿論、安二郎監督の名声だけは知ってはいましたが今まで観る機会に恵まれず、それに何となく高尚過ぎるイメージを勝手に持ってしまっていて自分にはそぐわない作品なのかな~って避けていた気持ちも若干ありました。
上司からの信頼も厚く相応の出世を果たしている佐竹(佐分利信)は見合い結婚した妙子と住み込みの女中のいる家に住んでいた。佐竹は地方出で質素な生活を好んだが上流階級育ちの妙子はこれまでの生活を改めることなく質素な生活を貫く夫を野暮ったいと心のどこかで小バカにしていた。そんなある日、妙子は憂さ晴らしのために夫に嘘をつき温泉旅行に出かける事にするのだが・・・
そんなに構えてみるもんじゃなかったんですね~www
妙子の悪妻ぶりが楽しくって「鈍感さん」ってwww女性4人も集まると何言われてるか判ったもんじゃないな~ってwww
きっと妙子の若い頃のままのだろう節子の存在も面白いですね、そんな馬鹿にするようになる男と自分の意志と関係なく夫婦になるお見合いなんてあり得ない!って節子の気持ちは昔の妙子の気持ちそのままだったのかな~?なんて感じました。
お見合いから脱出して茂吉について回るくだりもなかなか楽しかったし、節子にしっかりと口止めする茂吉の危機回避術もニヤケちゃいました。
「嫌なもの無理に結婚させても君と僕みたいな夫婦が出来るだけ」って一言がね~www妙子の自分にもっと関心持ってよ!って気持ちが判る分、へそ曲げちゃうのも納得です。その分ラストはドラマチックですね、一緒にお茶漬けの材料を探すし、ぬかみそに手を入れる時の妙子の嬉しそうな顔、最高でした。あと若い頃の笠智衆が「御前様」のままでホッコリできました(#^.^#)
「お茶漬けの味」 オススメ度 ★★★