Huluオリジナルドラマとして2015年に放送された本作。尾野真千子が連続殺人犯を演じた事で話題になり気になってたドラマ。先日、チャンネルNECOで全6話一挙放送されたので早速観て見ました。先に書いちゃうとチャンネルNECOで放送されたものはゴアシーンに修正を施したものでちょっとがっかり(@_@)なんでも園子温の「冷たい熱帯魚」のゴアシーンに負けず劣らずな凄惨な描写だったらしいのです。ただ原作が真梨幸子のベストセラー小説だけあってゴアシーンが見れなくても充分に面白い物語ではありましたけど(≧∇≦)
昭和50年代に発生した「中津区一家惨殺事件」。唯一の生存者だった長女のフジコは首を切りつけられ母親の首を抱えた状況で発見、保護された。
唯一の目撃者である筈のフジコは事件当時の細かな記憶は失くしており、事件は未解決のまま時効を迎える。時を経て現在のフジコ(尾野真千子)は連続殺人犯として裁かれる死刑囚、ジャーナリストの高峰(谷村美月)はフジコの娘から送られてきた手記を出版すべく、事実確認の為にフジコに面会するのだが・・・
原作の「殺人鬼フジコの衝動」は「イヤミス」。読み終えた後イヤな気分になるミステリーと云うジャンルに分類されてるそうなんですが、本ドラマもまさにその通りに映像化されてます。
多分、フジコに若干なりとも同情を抱く感じになると思うんですが、そう言った感情は敢えて無視されほぼ結実しない感じになってます。フジコの罪は間違いないもので冤罪でもなんでもない正真正銘の殺人鬼なんですが、彼女の過去を知るほどにそして尾野真千子の熱演でそんな感情を抱いてしまうんだと思います。
子供に対する虐待シーンやイジメなどメンタルやられそうになる位酷い描写もあるので見てるのが辛くなるのが必至なドラマ(@_@)
子役達も上手で特にフジコの長女を演じた川島鈴遥は凄く良かった。演技だと判っていても見てる此方が心配になる位の熱演でした。フジコの中学・高校時代を演じた小野花梨も凄くよかたです。この子は「南極料理人」で堺雅人の娘役でいい味出してたのをよく覚えてます(≧∇≦)
物語的には発端となるフジコの長女の手記の意味する所がかなりわかり辛くて「???」が頭を駆け巡るんですが、そこを超えるとグイグイと引き込まれていきました。日本警察はそこまで無能じゃないだろ?って展開が多々ありましたが、そこは警察関係のキャラを一切登場させないで高峰とその周辺人物だけの狭い人間関係の中に留めることで辛うじて納めてる感じです。
ミステリーとしては明確な伏線が用意されているわけでもなく、キャラの雰囲気で解らせる感じ。新事実を小出しにタイミングよく提示する手法は本格的なミステリーとは言い難いと思いましたがそれでも物語として充分に驚き楽しめる内容でした。
終盤、面会室でのフジコと高峰の口論に少しだけホッと出来た所へのあの結末はホントに「イヤミス」です!
このドラマ、一応シーズン1とナンバーリングされており原作の方も続編がある様ですよね。続編では本作で描ききれなかった部分も含めてさらに衝撃展開も用意されてるみたいで、もしシーズン2が制作されればやっぱりちょっと観て見たい気持ちありますね。結末も含めて後味の悪さはかなりのものですが見始めてしまうと癖になる感じがあります。あと斉藤和義のエンディングテーマ曲「シンデレラ」が本ドラマの作風にとってもフィットしていていいんです!気に入っちゃったのでダウンロードして繰り返し聴いてます。
「フジコ」 オススメ度 ★★★






