冬の朝富士揚々と紅の色11月26日日曜日、午後から吹き出した季節風は、西風となって駿河湾を吹き渡り、5日間吹き続けて30日の夜になってやっと凪ぎた。「寒風にかじかむ指の痛さかな今日ながらへて明日を生きねば」こんな心境になったのは、今年は経済的に色々とあってピンチが続いているのに、凪ぎがないと仕事ができない定めに、苦い思いをしていたからである。12月1日の朝、非常階段の踊り場から見た富士山は思わずシャッターを切らずにいられないほどだった。