
何処に言っても「…だら?」「…だら!」と言ってしまうのが私だ。

シーサーに吠えられたとしても、今流行りの「天にツバを吐いた」り、「ザラメが溶けてゲロになる」ような自虐的で汚い言葉を使うより「…だら」を使ってしまう。
石垣島は、朝は快晴、午後から曇一時雨の2日間だった。

この寺が運営していた保育園に、入学前の一年間私は通った。「わたしの童園前は海よ…わたしの童園うしろは山よ…」の園歌の通りの園舎はとうの昔になくなっていて、狭い境内があるだけだった。
なんの話の続きだったろうか方言の話になって、姉が「なんと言っても『けけてひっちょぶけ』だからね」と言った。
『けけてひっちょぶけ』
ここの方言はどんなのがあるだろ?という問いに、父が言った言葉であった。
音が汚いよなぁと思いながら、方言なのか訛りなのかその分類に戸惑いながら、記憶に留まっていた。姉が発した時も音が汚いよなぁと感じたのだが。
明治24年生まれの祖母や、昭和4年生まれの父の発していた言葉には、古い言い回しがずいぶん含まれていたなぁと思うのである。
この八重山諸島の旅行で思うことの一つに、方言がたくさん残っていることが嬉しく羨ましいということであった。

ちなみに、『けけてひっちょぶけ』は「乗せて強く引っ張れ」という意味だろうと思う。
私が幼い頃に聞いていた古い言い回しを口にすると、息子たちは「わからない」と言い、妻は「通じないよ」と言う。
「石垣島のパイナップルモドキをかし(面白い)熊倉」

