「舌」は口ほどにものを言う 【塔山 郁】

<読んだきっかけ>
漢方に興味があるのと、
本書を読んだブロガーさんの感想が良いので・・・
図書館に無かったのでリクエストしました。

<あらすじ>
新宿で50年以上続く「漢方薬局てんぐさ堂」
様々なお客がやってくる。
仕事に追われる出版社の編集者。
木の実を怖がる元教師。
味覚を無くしたグルメリポーター
毒草を探す会社員。
などなど・・・

<感想>
ん、毒島さんシリーズのスピンオフと思いきや、
別に毒島さんシリーズを読んでなくても、全く問題が無い。

本書の舞台は「漢方薬局」
本書内でも、丁寧に漢方を教えてくれます。
で、お客の症状や体の悩みなどを聞いて、
舌を診たり、匂いを嗅いだり、でその人に合った漢方を教えてくれる。
(医師では無いので、患者の体を触ることが出来ない)

まずは感想。
この薬局、ものすごーく丁寧!
自分がこの薬局側の人間だったら? いや無理だろ(笑)

肩こりやダルイ。とか、病名は無いんだけど、

なんとなく調子が悪い状態のことを「未病」という。
その未病の人の体の調子を整える。のが漢方
で、漢方にもいろいろ種類があって・・・
30分煮出して、それを飲む。というのが一番効きそうなんだが、
30分煮出すって時点で、私には無理だ~~~
(今の時期、30分も火付けてると暑いし!)
煮出さなくても、お手軽に摂れるのもあるんだが、それだと含有量?が少なくなるらしい。
あと、漢方の「飲みすぎ」もダメ。モノによっては、食い合わせじゃないけど、組み合わせの悪いヤツもある。だから、専門家に聞け。と
ふむふむ・・・本書は、漢方初心者におススメですね。とっても勉強になる。

小説としては、普通かな?(笑)
意外な展開とかは無いし、結構予想通り。
でも、この本の評価が高いのは納得。

脱線。
20年位前、私は酷い生理痛で看護師の友達に相談した。ら
漢方を奨められた。
名前はうろ覚えなのだが「」という字が入ってた漢方。
飲み始めて1週間?2週間すると、胃がムカムカするようになった。
ので、飲むのを止めてしまった。
本書で、皮はケイという樹木の幹や枝や皮などを乾燥させたもの、
そこから作られた香辛料がシナモンやニッキ。
だと
ん!!!これだ~~~~!!
私、シナモンが大嫌いなのです。大の苦手。
20年前に飲んでいた漢方に「桂」の字が入ってるってことは、シナモンの原料となるモノも入ってた?
ん?私はシナモンが嫌いなんじゃなく、桂という植物を受け付けない体なのか??
と、思ったのであった。
(個人の見解です)

本書の「漢方薬局」行ってみたいなぁと思う。
でも、こんなに親切丁寧に教えてくれたら「何か買わなきゃ」って思うだろうし、決して安い買い物では無いらしい^^; で、先ほども少し書いてけど、他の薬との飲み合わせもある。多分、薬もだけど体質改善が目的だから、他の食べ物・飲み物も気を付けないと・・・ってなると、ハードルが高いよなぁ
ちなみに、酷暑で食生活が乱れまくってる私は、顎に吹き出物が!!!
(内臓が荒れると、顎に吹き出物が出来るんです私^^;)
うん、今こそ私には漢方が必要なんだろうなぁ~~~

感想に戻ります。
漢方に興味がある人には、おススメです。
40・50歳にもなると「なんとなく体調が良くない」って人、多いでしょうね。
あなたもきっと「未病」なんです。
そーいう人には、漢方が良いのだろうけど、先ほども書いたように・・・簡単じゃないです(笑)

この本、シリーズ化して欲しいなぁ。

 

お気に入り度

★★★★☆