キス釣り界のレジェンド釣友松尾さんから

「キスの大会も一息ついたから久しぶりにどうや」と連絡がありました。

「そうですねー、どこに行きます?」

「マダイはどないや、デカいの釣ったやないか」(・。・)

「あれは6月、大分状況が違いますよ。今は水温も高いし小潮で、あれ以来

あまりいい話はないですね」

と言うような感じですが最終的にダメ元でマダイとマゴチ狙いで日本海へ

久しぶりに同い年のオッサン二人の釣行になりました。

気温は35度に迫る猛暑のなか私の小さな車で片道250キロの旅が始まりました。

車中はいつものように松尾さんの一人舞台で昔の豪快な話や、どこまでは本当なのか

分からない四方山話で約6時間の旅も退屈はしません(´▽`)

今回用意したエサはお互い30発のユムシとスーパーに売っている小アジ

松尾さんはその他にもイカなども用意していたようです。

現地到着と同時に雲息が怪しくなり一気に土砂降りの雨

「なんじゃこれわ!行かれへんやないか」と松尾さん

「最高ですわ!ポイントはがら空きですわ。私行きますよ」とカッパも着ずに

重い荷物を引きずりながら波止の先端に急ぎます。

全身ビショビショになりましたが雨は直ぐに止み濡れた服も直ぐに乾いてくれました。

私は何時ものように先端に三脚を置き、松尾さんはその手前に

構えます。

日が落ちれば少しだけ涼し感じられます。

誘いを掛けようと竿を少し動かすと一気に引っ張られ本日最初の釣果です。

「なんや黒かいや、ちょっとだけ期待したで」(*´з`)

しばらくして今度はドラグを鳴らす本命らしき大アタリ

「松尾さん、来ましたわ」

「ホンマかいや」

それほどの重量感はないが竿先を叩くようなタイ系と引きで期待が高まります

しかし、姿を見せたのはまたしても黒・・・・

「なんや・・・・」(*´з`)

「それでもアタリがあって楽しませてくれるだけでもましやで

わしなんか何にもないで」(`´)と松尾さん

小潮で潮も動かず、潮位差も10センチほどで風もなく波穏やか

で月まで出ている。

これでは中々釣れない・・・・

蒸し暑さでへばりつくような汗が流れる

魚は釣れないが6月にはあまり居なかった毛虫が大量に発生しているのか

30発のユムシの半分が毛虫の餌食になり使い物にならない

マダイもマゴチの姿を見ないまま夜が明けてしまいました。

「クーラーに何にも入ってないやんけ!こんな所まで来てボウズかいや」(-_-)

と松尾さんの何時ものぼやきが始まります。

しかし、私は知っています。松尾さんや車谷さんはこんな時でも

決して諦めてはいない事を・・・・

「このままでは終わらないはずや」

竿を上げるたびに毛虫か毛虫の針が大量についている。

釣友車谷さんは「毛虫なんか気にせんでええで、釣れる時には釣れる」と言うが

私は一度毛虫に喰われたり針が付いているユムシはあまり使う気になれず

交換している。

そんな時です

「おおーい!来たぞ!マゴチや!ああー嬉しい!これは本当にうれしいわ」(*´▽`*)

「照りコチ言うて今が旬で美味いで・・・」

百戦錬磨の松尾さんも本当に嬉しそうである。

「かぁ~! やっぱりな」(゜o゜)

最後のユムシを付け終えて渾身の一投

太陽が顔を見せ暑さが増してきた

松尾さんもぼちぼちと片付けに入り、私も海に向かっている竿はあと二本

ほぼ勝負がついたように思われたが・・・・・

「松尾さん!来ましたわ!マゴチですわ」\(^o^)/

「何でお前そんなにしぶといねん」( `ー´)

サイズは松尾さんより少し小さいがそれでも立派な照りコチ

投げ釣りは最後まで何が起こるか分からないからおもしろい(´▽`)

(松尾さんの釣果)

この日の釣果は

私はチヌ2、マゴチ1

松尾さんチヌ1、マゴチ1、あなご1

毛虫は二人とも大量に釣り上げたようです(^_^;)

二人とも不眠と疲れでフラフラの状態でしたが帰りの車中も

松尾さんの四方山話の続きで何とか帰ってきました。

これからしばらくは暑い日が続きますがまた頑張ります。