麻桶の毛(あさおけのけ) | かおぴーのブログ

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    皆さんこんにちは。

    今日はこのお話しをご紹介します。








麻桶の毛

麻桶の毛(あさおけのけ)は

阿波(現在の徳島県)三好郡加茂村に

現れたとされる妖怪。

徳島の古書『阿州奇事雑話』に

記載がある。

概要

加茂村の彌都比売神社(やつひめ)神社

(文献によっては弥都波能売

(みつはのめ)神社とも)の神体の

麻桶に入れられた毛がその正体で

あるという。

神社に奉られている神の心が

穏やかでないときに、

その毛が長く伸びて麻桶から出て人を

襲いだすという。

『阿州奇事雑話』にある伝説によれば、

かつて近隣の村を荒らし回っていた

山賊が、ある晩に神社の祠に集まって

盗品を分配していたところ、

気づかぬ内にこの神体の毛が長く伸びて

麻桶の蓋を突き上げ、1本の毛が

山賊の人数分に裂け、

山賊たちを締め上げた。

そのまま山賊たちはどうすることも

できず、翌朝追っ手に捕えられて

しまったという。

妖怪漫画家・水木しげるの著書では

「麻桶毛(まゆげ)」の題で

記載されており、大きな毛の塊のような

姿で人を襲う様子が描かれている。

類話

毛長神社の伝承の残る埼玉県の毛長川

本項と同様に、毛を神体とする事例は

他にも各地でみられる。

埼玉県草加市新里町の毛長神社では、

6メートルもの長さの髪を持つ女性が

人々の幸せを祈りつつ入水したといい、

その髪が毛長神社の神体になったと

伝えられる。この毛は箱に納められて

神体として祀られていたものの、

あるときに不浄の物と見なされて、

大水のときに流されてしまったと

いわれる。別説ではこの毛長神社の毛は

素戔嗚尊の妹姫の髪とも、

新里のある女性が男性との悲恋から

毛長川に身を投げ、

後に川から長い髪が見つかったものと

もいう。

また群馬県多野郡上野村大字新羽では、

神流川を流れていた栗野権現または

橋姫の陰毛が神体とされている。