先日、電車の中での出来事です。
杖を突いたご年配の男性が乗ってきました。
優先席に向かうと、そこにはスマホをいじっている若者が4名、既に座っています。
一人が気付いて席を譲ると、男性は「有難う」と言って席に座り、隣に座っている制服姿の女性に声を掛けます。
「君はどこの学生だ?」
「あ…別に…」
「どこの学校の学生かと聞いているんだ」
「…大丈夫です」
「何が大丈夫なんだ!」
女子生徒の気持ちも分かります。
それ以上に、私の内臓が熱くなり、男性のお気持ちがわかりました。
何を言っていいかわからなくなると「別に」と言う人、大人でもいます。
そして、特にお若い人は「大丈夫です」を実によく使います。
レストランで「お水お注ぎしましょうか?」「大丈夫です」
「コーヒーにお砂糖やミルクはお使いになりますか?」「大丈夫です」
他にも沢山。
そして、この文章を読んでも、何の違和感も持たない人も多いことでしょう。
「大丈夫」とは、
言葉は、変わっていきます。
でも、変化の間(はざま)で、その間を取り持つ世代も必要なはずです。
「何が大丈夫なんだ!」と戸惑う世代と、「大丈夫です」と、こわごわ呟く若者をつなぐ通訳者。
言葉を選ぶ話し方をしていると、自然とあなたが、その世代や人の違いを橋渡し出来る、世の中になくてはならない存在になっていきます。
2月の話し方ワークショップは「言葉の選び方」です。
言葉一つで、あなたの品格が変わります。
言葉一つで、あなたの心持も変わります。相手の受け取り方も変わります。
あなたの人生をより豊かにする言葉選び、楽しく身につけましょう。
2月8日(土)江東区文化センター1階運営室
13:30~15:30
参加費:3,500円
お申し込みはws@koikekana.com
お名前・お電話番号・話す事へのお悩みがあれば簡単にお書き下さい。
また、ご希望の方には、ワークショップ終了後個人相談お受けします。
あなたが言葉を変えて人生を豊かにすることで、きっと、世界は平和になっていきます。
たかが言葉、されど言葉!です。
小池可奈