拳の対話 | かつてのこと。

かつてのこと。

2008〜2020まで起きてたこと。

去る6月16日、沖縄拳法 西日本防具組手大会が大阪で行われた。

そこでの最初の対戦相手は、沖縄稽古会の祖慶さん。小児科クリニックをなさっている、心優しいお医者様でもある。

私とは、大人と子供ぐらい体格の差がある(本大会は無差別級のみ)し、お互いそこそこ良いお歳なので、内心(まったりと組手しよ〜)ぐらいに構えていた。

しかし、始まるやいなや、いきなり殴られた(笑)。頭から突っ込んでくる、やる気満々か!

流石に距離をとって応戦すると、途端に祖慶さんの攻撃が届かなくなる。(よしよし)と思いきや、すぐに組みついて投げを仕掛けてきた!やはり、やる気満々(笑)。

(こんなデカイ相手に怖くないのかな)などと、デカイ本人(私)が思うほど、距離を詰め、投げを打ち、共に転がりながらマウントを取りに来る。

(さあ〜、楽しくなってまいりました!)

乱打戦からの場外への投げ、マウントの取り合い、ボディ打ち……

やっぱり、空手の試合はこうでないとね(笑)

沖拳の防具組手の良いところは、こんなにポカポカ殴り合ってもダメージがさして残らないこと。防御力が高いのもあるけど、鉄面、籠手って、手枷足枷なので、威力も半分以下まで削がれやすい。もちろん、クリーンヒットをもらうと頭クラクラぐらいはするけど、そんなクリーンヒット貰うようじゃね(笑)。

お互い(?)楽しくポカポカやって、ゼーゼーしながら終了〜

結果は、リーチの差を活かして私の辛勝たけど、勝ち負けとか関係ないね。何を学べたか?が大事なこと。

  *

いつもニコニコ優しさの権化みたいな祖慶さんが、腹決めて立ち向かってくる姿にすごく刺激を受けました。諦めない、引かない、工夫する……。

「あー、きっと今までも腹を決めてコトに当たってきたんだなぁ、この方は。小さい命に関わってるだけあって、強い!」

とビシビシと身体で受け止めさせてもらいました。

組手って、その人の全てが透けて見えるんですね。

私は彼にどう映ったのかな?

終わればノーサイド、笑顔でハグしたけど、今度またゆっくり組手の時の話をしたいなぁ、泡盛でも飲みながら……