去る1月30、31日と二日間に渡り、沖縄拳法三重稽古会主催によるプチ合宿を開きました。三重稽古会の人たちが、他の稽古会(札幌から沖縄まで全国各地にあります)の方々と触れ合える機会を増やしたい、という想いでできるだけ開いていきたいと考えている企画です。
今回は、高松稽古会(香川県)の皆さんが総勢6名でやってきてくれました。とても熱心な方たちばかりで、格闘技や武道経験者も多く(プロの方もいたりして(笑))、三重のメンバーにはとてもいい経験になったと思います。
さて、その内容です。
1日目
コンディションを整える運動とトレーニング。14時~
菊野克紀 突きセミナー1/2 18時~
2日目
菊野克紀 突きセミナー2/2 14時~
『突きセミナー』は別記するとして、コンディションの調整について少し。
武井壮さんとかがよくおっしゃているように、正確に自分の腕や脚を垂直や水平に持ってこれないのに、精密で複雑な動きなどいくら練習してもいびつに仕上がる可能性が高い。例えて言うなら、
「真っ直ぐ走れない、ちゃんと止まれない。そういう不完全車でレースに出るようなもの」
まずは、意識せずとも正確に動けるような調整をすることをコンディショニングトレーニングとして、今回はみんなで共有してみました。
最初に、お手製のバランスコースに行ってもらって、現状の運動能力を記憶してもらいました。
最後の綱渡り的な部分は、わざと土台をグラグラにしてあるせいもあって、最後まで渡れる人は少数でした。
そのあと数種類のチェックをしてもらうとみなさん結構ずれていて、個々人に向けてそれぞれの修正法(川平法リハビリの応用)をアドバイス。随分と良くなってきたので、またバランスコースに。するとどうでしょう!皆さんが、全部を渡り切ることに成功しました。それも何度も!!すばらしい!整った身体であれば、特段のコツや練習はいらないのかもしれません。
重い丸太を抱えてのセイサンの移動では、体のたわみや重心移動の弱点がモロに出てしまうので、鍛錬としてではなくチェック法としても良いことを確認。
丸太と土にまみれる原始的な方法ですが、なかなか感覚は研ぎ澄まされますよ(笑)。
その後は、バランスの良い体になったところで、受けの稽古三種。これは、中段下段上段と手が変わるので注目しがちですが、実は足さばきが重要です。その足さばきも、要するに重心の移動なので、綱渡り的な繊細なバランス感覚があればあるほど、精密で威力のある突きや蹴りが出せるし、同じ動きで防御もできる。整った身体でやってみれば、そういう総合的な稽古であることを実感しやすくなったと思いますし、そのようにお伝えしました。
と、ここいらでコンディション部門は終了。のちの菊野克紀 突きセミナーへと突入です。