5月のテーマは『殴る蹴る』でした。 | かつてのこと。

かつてのこと。

2008〜2020まで起きてたこと。

先月、5月のテーマは、突きと蹴りでした。

沖縄拳法の威力の源はいつも言われている通りなのですが、動きの中でそれを存分に活かす稽古をしないと、実際の組手中で威力を出す事は出来ません。

そのためのするべき事を、山城師範は簡潔に

『殴ったらすぐ蹴れ。蹴ったら止まらずにそのまま殴り続けろ』

と教えてくださった事があります。

ヒトは、歩くでも走るでもいいのですが、脚だけで歩くよりは上半身や腕を使ったほうが次脚が出やすい。逆に、手を伸ばすのも、脚を踏み出した後だとより遠くに届く。こんな当たり前の事、って思いますが、なぜか組手の中では動きって途切れがちです。コンビネーションと呼ばれるものも、威力の源的観点で、途切れているのか動き続けているのかで見分ける事が可能です。

ですから、沖縄拳法では、前蹴りを出したその移動力のまま突きを出し、その突きにさらに引っ張られる形で次の攻撃=膝蹴り or 肘打ち、あるいは求心力の投げ……と止まる事なく『圧し潰すように』進み続けます。チャンスと見れば、相手が動きを止めるまでこちらは止まりません。

逆に、こちらがまずい情勢と見るや、即座に攻撃圏からの脱出を試みるので、やはり動きを止めてはいけないのです。

これが、私が今まで習った事の概要ですが、これを基礎の移動でもって動き続けるようになるのは難しい、人類の日常の動きではないのですから。

という訓練というか、稽古を5月中のテーマとして、三重稽古会では繰り返しやっておりました。