卒業によせて | 埼玉県北本市の設計事務所 久保田篤正建築空間工房のブログ

卒業によせて

6年前の入学式、パイプ椅子に座る君たちの足は床に

かず、ブラブラしていました。

今日、姿勢をただし、地に足を着け壇上に凛とした視線を

送る君たちの姿に感動しています。


祝辞


PTAを代表して一言ご挨拶申し上げます。

この西小学校で育んだ6年間、たくさんの友達ができ多く

時間を共に過ごしました。

その友達は将来大切な宝物となり、大きな思い出となる

ことでしょう。


これから中学、高校へと羽ばたく皆さんへ私から贈りたい

言葉があります。

今から20年前に亡くなった直木賞作家で山口瞳という私

が尊敬する人がいました。

毎年1月15日の朝刊にしゅじょう、しゅじょう(2回噛む)

酒造会社、お酒を造る会社ですね。の広告として新成人に

向けてメッセージを掲載していました。

卒業する皆さんへ1985年今から30年前のその人の言葉

を私なりにアレンジしてここに贈ります。


「卒業を迎えた諸君!おめでとう!君たちは12歳になった。

12歳になった諸君が80歳まで生きるとしてあと約70年も

の歳月がある。

あぁ、なんと長い時間であることか。70年間かかってやり遂

げられないことは何一つないと僕は考える。

君たちは実にリッチなのだ!

君たちは大金持ちだ!

その点に関しては君たちは威張っていい。自身を持ちたまえ。

どんなに忙しくても1日のうち数時間は自分の時間を作るこ

とは可能だろう。その365倍の70倍という時間を君たちは

持っているんだ。

あぁ、気が遠くなる。

ただし、威張るには条件がある。

志がなければダメだ。じゃ志ってなんだ。

志とはこういう人になりたい。こういう人生を送りたいと強く願

い努力する姿勢であると僕は考える。」


いかがでしたでしょうか。

皆さんには未来があります。

高い目標に向かって一生懸命走り続ければ夢はきっとかなう

はずです。

時間を無駄にせず、なりたい自分に向かって走りつ続けてくだ

さい。応援しています。


保護者の皆様、本日は誠におめでとうございます。

必死に子供たちを支え見守ってこられた皆様だからこそ、今日

の日を無事に迎えることができた喜びもひとしおのことと思い

ます。


御来賓の皆様、地域の皆様。本日はお忙しいところをご列席

いただきまして誠にありがとうございます。

皆様が見守ってくださったおかげで子供たちも安心して学校生

活を送ることができました。


最後になりましたが、校長先生をはじめ教職員の皆様、6年間

一人一人の児童に熱意を持ってご指導いただき保護者の一人

として、心よりお礼申し上げます。


今日、西小学校を巣立つ113名の生徒の皆さんがこれから大

いなる夢を持ち、大いに活躍されることを願いましてお祝いの

言葉とさせていただきます。


平成28年3月24日

北本市立西小学校PTA会長

久保田篤正




卒業文集に将来の夢は「まだ決まっていない」と書いた次男に

向けての言葉でもあり、折り返し点を大幅に過ぎ、息切れしてき

た私自身に向けての言葉でもあります。


子供たちに追い抜かれないよう走り続けます。