「書く姿勢・持ち方」は、小学校の国語科・書写の1・2年生で学習することになっています。

 

〔第1学年及び第2学年〕

 (ア) 姿勢や筆記具の持ち方を正しくして書くこと。

 (イ) 点画の書き方や文字の形に注意しながら,筆順に従って丁寧に書くこと。

 (ウ) 点画相互の接し方や交わり方,長短や方向などに注意して,文字を正しく書くこと。

 

小学校学習指導要領には、「文字のまとまった学習は,小学校入学を期に始まる。…書写では、各教科等の学習活動や日常生活に生かすことのできる書写の能力を育成する」と書かれています。書写で学習したことは、各教科の学習活動や日常生活に生かされます。

 

「小学校に入学する学習者の多くがすでに筆記具を用いた経験を有することが確認されており、書写指導における持ち方の学習はより望ましい持ち方への矯正的なものとしても考えることができる。」 上越教育大学 押木秀樹他の論文(2003)から引用

 

ところが、先生自身も持ち方を直す方法が分からないという声が聞かれます。また、大学生に聞くと、鉛筆の持ち方を教えてもらった記憶がないという声が多数ありました。

 

そこで、私が小学校で教えてきた教材を精選し、学校やご家庭で使える教材を作成しました。

 

正しい鉛筆の持ち方は、教えないと身に付きません。この動画を見せると「かくしせい・もちかた」が楽しく学習できます。

 

これまで教えてきた内容に「せんをかこう」(運筆)を加え、実際に考え、体や手を動かして学べるように工夫しています。鉛筆を持つ3本の指の大切なはたらきも解説しています。

 

1年生が見る動画の時間は30分弱です。児童の書く姿勢・持ち方の写真を撮って記録したり、先生が説明を加えたりしても45分で収まります。小学校でご活用ください。 

 

〖「かくしせい/もちかた/せんをかこう」の内容〗(児童に見せる部分)

 

〇はじめに ・2人の持ち方、書く姿勢のビフォーアフター 

①かくしせい ・座つ姿勢(骨盤を立て、座骨で座る) ・書く姿勢(両足、左手で体を安定させ、右手を自由に動かす)

②もちかた ・親指、人差し指、中指の3本の指で鉛筆を持つ ・手首の豆状骨、小指の第1関節をつけて手を安定させる ・正しい鉛筆の持ち方ができる「クジャク法」  ・クイズ2問(持つ位置・鉛筆の傾き)

③せんをかこう  ・親指、人差し指、中指の大切なはたらき ・5本の指と手首を動かしてせんをかく 

〇おわりに  ・すぐもとに戻るので、常に意識する

 

指導で必要なものは、六角鉛筆、赤と緑の〇シール、そして以下のシートを使うと指導できます。あとはYouTubeでこの動画を見せてください。動画を見せることで、先生は余裕ができます。子どもたちの様子を観察したり、声掛けをしたりできます。

 

《動画で使っている教材》 ※ダウンロードとしてお使いください。

 

《毎日、書き方・持ち方を意識させ定着させるためのシート》