書く姿勢・持ち方チャンネルを開設しました。

 

 

書く姿勢や鉛筆の持ち方が気になったら、まずデジタルカメラやスマートフォンで写真を撮って記録しましょう。

 

ふだん気づいていない学級の子どもたちやお子さんの書く姿勢や持ち方の改善点が明らかになります。

 

書く姿勢や鉛筆の持ち方は薬では直せません。

 

写真で記録して診断すると、直す対策が明らかになります。

 

 

 

 

《A児童》

 

《B児童》

 

 

 

 

書く姿勢はできるだけ正面から撮るりたいですが、ほかの子の机やいすがあったり、壁があったりして難しいかもしれません。

横や斜めからでも構いませんから机の上や書いている姿勢、書いている様子が分るように撮りましょう。複数枚撮ってもいいでしょう。

 

筆記具の持ち方は、鉛筆の5本の指がどのように接しているか、鉛筆のどのあたりを持っているか、鉛筆のたおれ具合も記録しましょう。

 

《A児童》の場合

〇2枚の写真を見ると、先ず持ち方の写真の手首がL字型に曲がっているのが気になります。しかし、姿勢の写真を見るとL字型に曲がっていません。持ち方の写真はプリントの右下の〇を黒く塗りつぶしているので、手首が机に置けないのでL字にしていることが分かります。姿勢の写真を見ると首が右を向いています。書く場所は、右利きの場合は右目の位置で書くようにします。2枚の写真から、紙を動かして書きやすい場所で書くように指導する必要委があります。

〇2枚の写真から、鉛筆の上の端が横を向いています。手のひらが横を向いています。手のひらを下に向けて圧を掛け文字を書くようにします。鉛筆の上の端は体の方に向けると手のひらは下を向きます。

〇左手が右手の鉛筆の先と同じ位置にあり、机の上に左手の手首と肘が机の上にあります。鉛筆を持たない方の手は、手のひらと手首だけを机の上に置くと、両方の肩が正面を向きます。

〇持ち方の写真から、鉛筆に触れる人差し指の場所が、赤いシール(A型:正しい持ち方)の場所ではなく、青のシールより右の黄色のシールの水かきにあるので、NA③型:ねむり持ちと診断します。また、鉛筆の上の端が横をむいているので、G型:さかさたおれ持ちです。A児童は、『NA③型:ねむり持ち・G型:さかさたおれ持ち』と診断します。

 

〈直し方〉

◎書く姿勢は、プリントを動かして、右目の前の書きやすい場所で書くように声を掛けます。また、鉛筆の持ち方は、人差し指の第2間接を少し曲げ(135度)、鉛筆に触れる人差し指の場所が、赤いシール(A型:正しい持ち方)の場所になるように意識して持ち、鉛筆の上の端は体の方を向け手のひらを下に向けて鉛筆を持ちます。

 

 

《B児童》の場合

〇書く姿勢の写真から、右目の前で書いているので、両肩はまっすぐ保たれています。右手がまっ直ぐ伸びています。書く位置が体から離れ過ぎています。もう少し体側にプリントを動かし、右腕が斜めになる位置で書きます。

 

〇鉛筆を持たない左手の位置が、鉛筆を持つ右手より上にあります。また、鉛筆の上の端が横を向いています。従って、手のひらも横を向いています。

〇鉛筆の持ち方の写真を見ると、鉛筆の芯に近いところを持っており下すぎます。削り際の少し上を持ちます。

〇鉛筆の持ち方は、鉛筆に触れる人差し指の場所が、赤いシール(A型:正しい持ち方)の場所ではなく、青のシール(人差し指の第3間接)にあるので、親指と鉛筆に少し隙間ができます。《NA②:ちょいあき持ち、D型:下すぎ持ち、G型:さかさたおれ持ち》と診断します。

 

〈直し方〉

◎書く姿勢は、紙を動かし、右ひじを曲げて書くようにします。左手は下の写真のように、手のひらと手首だけを机上に置きます。手を置く位置は、上の「姿勢体操」が有効です。鉛筆の持ち方は、鉛筆の削り際の上で鉛筆をつまみ、鉛筆の上の端は体の方を向けて手のひらを紙面の方を向け圧を掛けます。鉛筆に触れる人差し指の場所が、青のシール(人差し指の第3間接)にあるので、親指と鉛筆に少し隙間ができます。赤いシール(A型:正しい持ち方)の場所に鉛筆が接するように持ちます。

 

 

 

 

もっと詳しく知りたい人は、

鉛筆の持ち方のバイブル

 

『書く姿勢・持ち方を甘く見てはいけない』(風詠社)

を手に取ってご覧ください。