書く姿勢・持ち方チャンネルを開設しました。
今回は、鉛筆をどのように構え持つのか。なぜそう持つと書きやすいのかを体験してもらいなが説明します。
鉛筆で文字を書くとき、手首の豆状骨と小指の先の側面(赤いシールの部分)を紙面につけると、手首や指が安定し、鉛筆を自由に動かせ書きやすいです。
文字を書くとき、①グーパーの動き(5指の動き)と②ワイパーの動き(車のワイパーのように、豆状骨を支点にした手首の動き)を使います。
今回、研修会用にシートを作成しました。
△ を鉛筆で書いて、親指、人差し指、中指のどの指で鉛筆を押しているか確かめてもらいました。
横線は親指で支えていますが、ワイパーの動きで線を書いています。
文字を書くとき、親指、人差し指、中指は、縦線、横線、はねを書くときにそれぞれ大事なはたらきをしています。
5本の指で鉛筆を握っていたら、このような動きを手首や腕で書くことになります。微細な動きはできませんし、腕や肩が凝ります。
「E型:にぎり持ち」をしていたOさんが言っていたように、書くのが随分遅くなります。
次は、手のひらの向きの話をしました。
1年生の「かくしせい、もちかた」の授業では、拡大鉛筆を使って鉛筆の持つ場所や鉛筆の傾きを考えさせます。
下の第4問:鉛筆を持つ場所はどこですか。 第5問;鉛筆のお尻(上の端)のどちらに向けますか。と聞いて答えてもらいます。
鉛筆で文字を書くとき、鉛筆に圧をかけながら動かします。第5問の㋒は手のひらが下を向き鉛筆の圧を紙面に効率よくかけられます。しかし、㋐や㋑は圧をかけにくいことを体験してください。
昨年から、1年生の「かくしせい、もちかた」の2回目の授業で、次の写真を使い説明しています。
キツツキは、足を支点に口ばしで木をトントンつつきます。
文字を書くとき、豆状骨を支点に鉛筆で文字を書く様子がキツツキの動きに似ていませんか。
豆状骨を紙面につけ、あんパンにゴマを10粒ふってもらいます。音を立てて、トントントントントン トントントントントンこれで10粒です。
次に、親指、人差し指、中指を意識して、横画、縦画、〇を書いてもらいました。
最後に、障害物を避けながら、豆状骨を紙面に滑らしながら波線を書いてもらいます。
運筆をするとき、三本の指のはたらきを意識し、豆状骨をうまく使い鉛筆に圧をかけ文字を書きます。
最後に、いろいろな持ち方で、はしごのような線、うずまきを書いてもらい、持ち方によって鉛筆の可動域が違うことを感じてもらいました。
最初、研修会の時間を2時間とお聞きしていたのですが、1時間30分となり後半は駆け足ですすめました。
あまり長いと疲れるので、1時間30分がちょうどよかったのかも知れません。
※感想やご意見お聞かせください。
「A型:正しい持ち方」と「C型:くしだんご持ち」になぜこんな違いができるのか疑問に思われた方もあると思います。
もっと詳しく知りたい方は、
鉛筆の持ち方のバイブル
『書く姿勢・持ち方を甘く見てはいけないー持ち方を診断して、直しませんかー』(風詠社)
手に取ってご覧ください。