勤務校の1年の担任から、書く姿勢・持ち方指導の依頼があった。「いつやりましょう」と聞くと「早いほうがいいので、13日(火)にお願いしたい」という答えが返ってきた。4月7日(木)が入学式なので、1年生の児童にとっては13日(火)は授業が始まって2日目

 

小学校学習指導要領国語科の書写の第1学年及び第2学年の学習内容に、「姿勢や筆記具の持ち方を正しくして書くこと。」と明記されいる。「姿勢や筆記具の持ち方」は、すべての教科の学びの基礎基本。

 

1年生は入学するとトイレの場所、靴やランドセルを入れる場所など学校生活に必要な学習を先ず行います。しかし、新1年生は各教科の学習を早く受けたいと思っています。

 

 

(授業の内容)

1、今日の学習のめあてを知る。「2人の書く姿勢・持ち方のビフォーアフターの写真」

 ・ 2人の児童の鉛筆の持ち方の写真を示し、書く姿勢・持ち方に関心をもたせる。また、
  よくない持ち方も直せることを知らせる。

 

2、2つの○の中を塗りつぶす。「運筆練習用紙」

 ・ 2つの○の間に担任が児童の名前を記入しておき、名前の上の○を塗りつぶしている
  姿勢の写真を撮る。その後、名前の下の○を塗りつぶしている時、児童の名前と持ち方
  の写真を一人一人記録する。

 

3、書く姿勢を知る。「骨格で示したよい姿勢、よくない姿勢」「書写の合言葉」「姿勢体操」

 ・ よい姿勢を選ばせる。書写の合言葉をオウム返しに言わせ、座り方をチェックする。姿勢
  体操で、鉛筆を持たない方の手の置く位置、鉛筆を持つ手は、豆状骨(手首)をノートにつ
  けて書くことを知らせる。

 

4、鉛筆の持ち方を知る。「拡大鉛筆」「指の拡大模型」

 ・ クイズで、鉛筆の持ち方を答えさせる。

  ○ けずりぎわの上を持つ。

  ○ 上端を体の方に向ける。

  ○ 中指の上に鉛筆をのせる(3本で持つ)

 

5、クジャク法で鉛筆を持つ。「クジャク法の説明図」「クジャク法のDVD」

 ・ 写真を見て持つ。

 ・ DVDを見て、物語で鉛筆の持ち方を覚える。

 

7、えんぴつの持ち方を確認する。「鉛筆の持ち方(クジャク法の4つの呪文)」

 《クジャク法の呪文》をくりかえし、覚えるように促す。

 ①ひとさしゆびは、えんぴつにぴったり

 ②おやゆびは、ひとさしゆびよりうえ

 ③おやゆびまげて、くじゃくのめ

 ④3ぼんのゆびで、もってます

 

8、正しい鉛筆の持ち方で運筆練習をする。

 ・ 正しい持ち方で持っている場合は褒め、よくない場合は、直す場所を4つの呪文で示し、
 サポートする。豆状骨(手首)をつけて書くこと、鉛筆の上の端を体の方に向けさせる。

 

9、今日から「書く姿勢・持ち方」を意識して書くようにする。
 ・1か月後にみんなの頑張りを見に来ること伝える。

 

※担任の先生には、今日クジャク法で、鉛筆の持ち方の学習をしたことを保護者プリントで伝えてもらう。

 

 

※ E型;にぎり持ち34%、 B型;とんがり持ち31%、C型;くしだんご持ち28%だった。

※ A型;正しい鉛筆の持ち方0%

※ 鉛筆の削り際より下を持っている、また鉛筆の上の端が体と反対のほうを向いていたり、

  横を向いている児童が多い。

 

 

 

※私は、家で児童の鉛筆の持ち方を診断して一覧表を作成し、児童の持ち方を写真を添えて担任の先生に渡し、保護者へ知らせてもらい協力をお願いした。

 

 

 

《参考文献》

鉛筆の持ち方指導のバイブル