福寿草 | くじら座のタウ

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このところ、暖かい陽気が続いている。
今朝の最低気温がマイナス2度、最高気温は10度。
庭の雪解けも随分進んだ。立木の際から丸く輪を描くように雪が解けていく。
窓から庭の様子を見ていると、いち早く雪が融け地面が露出した場所に黄色いものが目に留まる。
福寿草だ。
嬉しくなって、カメラを片手に庭へ出た。

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数年前、家の敷地が削られた。
道路の拡張工事のためだ。
庭と道路の境目の土手では、福寿草が結構な数の群落をつくっていた。
本来ならば、福寿草は野草としては絶滅危惧種に認定されている(2007年にランク外になったらしいが)から、工事関係者が配慮して、移植してくれて然るべきなのだったが、わざわざ教えたのにも関わらず、一向に移植する気配もなく、このままでは工事が始まってしまう危険が迫っていたため、私は慌ててうちの庭へ福寿草を移植した。残念ながら全部を移植することはできなかったが、それでも8割以上は移植できたとは思う。
この福寿草は、そんな思い出のある花なのだ。
それと共に、道路際に生えていた大きなサクランボの木も二本倒されてしまい、またもや「サン」な私は、車が威張って通る道にすることの方が、樹の命よりも大切なんだ……と大いに憤った思い出もある。

そんな悲しい思い出と共に庭を巡ると、秋に植えっぱなしにしてあった人参たちに行き会った。
なんだかすっかり忘れていたので、宝箱を見つけたような気持ちになった。二、三本引き抜く。
本当は五寸あるべき人参だけど、うちの人参は未だに五寸に育ったことがない。せいぜい三寸。
土がやっぱりやせているんだな。
ついでにムロをしつらえてあった藁の下から未だみずみずしい大根を取出し、(天然の冷蔵庫は本当にすごい)
その両方を今晩の豚汁に使用した。

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春一番にお目にかかるのが、この野草。六花亭の包装紙なんかで有名なふきのとう。
揚げてもあまりおいしくないし、放っておくと増えていくので、庭の中ではあまり歓迎されない存在。でもまあ、春の気分を満喫させてくれる、貴重なアイテム。

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春は嬉しい。
虫もやっぱり嬉しいのだろう。庭はウンカの大群だらけ。下の娘なんか誘っても絶対に出てこないシチュエーションだ。


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