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銀河鉄道の認知症の祖父
映画「銀河鉄道の父」を観ました。
美しい映像の中
その世界にどっぷりと浸かって１時間以上が経った時・・・
宮沢賢治（菅田将暉）の祖父が認知症になり
酷く暴れ出すシーンになりました。
気骨あるしっかりした祖父（田中泯）の姿を
冒頭で描いていたので
観ている方もちょっと胸が痛くなる感じ。
賢治の父（役所広司）も誰も手を出せず
暴れる祖父に放浪されていた時・・・
賢治の妹がいきなり祖父の顔を
ひっぱたきながら言う
セリフにドキっとしました。
妹
「きれいに死ね！！」
なんてすごいセリフ。
そしてこれは
本当は誰しもの心の中にあるせつな願い。
そして「きれいに死にたい」と思っているのは
本人そのものだと気づかされるシーンでした。
その後妹が大事な祖父を抱きしめて
「みんな大好きだから大丈夫だよ」と言うような
フォローのシーンが入ります。
でも「きれいに死ぬ」とは
家族以上に本人が願っている事なのだと
このセリフが突き刺さりました。
「銀河鉄道の父」
私自身の看取った母も
最期は全身症状の悪化と共に
認知機能がどんどん衰えていきました。
認知症になった人は何も感じていなく
その家族だけが大変・・・？！
そんな風に思われている所もあるけれど
本当は本人が一番辛いのだと
母を見ながら思いました。
認知症になって行く人は
一人ぼっちで
靄の中に入っていく恐怖を味わっているのだと
思います。
本当は「きれいに生きたい」のです。
誰もが。
「きれいに死ね！！」
そうしたい。
どんな未来が
待っているのかしら
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