”当然”と思う会話に「？」

「わたし一人暮らしなの」

そう突然言われてちょっと驚きました。

習い事の教室の生徒で

帰り道おしゃべりしながら

一緒に帰っていた時のことでした。

年齢的には６０代後半くらいの方です。

別のフィットネス教室では

４０代や５０代前半の方と一緒になることが多くて

みなさん家庭持ちなので

いつも会話の中心は家族のことが多くなります。

「息子がね」

「娘がね」

「老親がね」

こう言う話が出た時には

わたしはほぼ聞き役です。

この中の一人が

ある時一こんな質問をして来ました。

「お子さんはどの小学校だったの？」

わたし

「・・・え？！」

それって当然のことと思っている質問ですね。

子供がいることは当然

結婚していることは当然

家族がいることは当然

・・・の

質問ですね。

この「当然」が前提の質問に驚きました。

確かに

平日のフィットネス教室に来られる方々は

みなさん仕事はしていない方が多くて

家には家族がいて

「夕方までに帰らなくちゃ」って言いながら

今晩のおかずの話に花が咲く方が多い。

それでも自分がそうだからと言って

相手も同じ家庭環境とは限らないわけで・・・

でも彼女達にはそういう世界は想像外らしいです。

世の中には

独身の人がいたり

家族を亡くしている人がいたり

一人暮らしの人がいたりすることは

現実に沢山あるのに

それでもそこには想像力が無くて

あの質問が当然のように出て来るのかぁ。

なのでさらっと

「わたし一人暮らしなの」と言った女性の言葉は

なんだかカッコイイなって思っちゃいました。

年齢もあるとは思うけれど

生き方や家庭環境はみんな違うんだものね。

そう「当然」と言う環境は無いんだよね。

帰り道その「一人暮らし」だと言う女性と

買い物をしたら彼女が小さな３本の花を買いました。

彼女

「部屋がね狭いから大きな花瓶は置いていないの。

だからね一本ずつリビングと洗面台とトイレに

小さな瓶に入れて飾ろうと思って」

部屋のいろんな場所に

花がある彼女のお宅を想像しながら

おしゃべりに花を咲かせて

帰ってきました

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