徘徊老人のゴールは? | くじらいいく子 オフィシャルブログ 「クジラのキモチ」 Powered by Ameba

徘徊老人のゴールは?

先日の徘徊老人と化する方と

思いがけず一緒に歩くことになって

老人特有の「徘徊のしくみ」のようなものが

少しわかって来たように思いました。

 

 

 

一般的には

「この道は違うな」と思ったら

引き返すとか誰かに聞くとかすると思うけれど

 

認知症のある方の歩き方は

全く違いました。

 

 

 

 

引き返さないのです。

 

 

まるで自転車のようにバッグが出来ず

前へ進むだけ。

 

 

 

 

しかも坂道でも細い道でも

調べながら歩くのではないので

とにかく前へどんどん進んで行く。

 

 

 

かなり歩いて疲れているはずなのに

本人はそのことに気が付かず

ひたすら休まずに歩く。

 

 

 

しかも自分の思いが途中でわからなくなり

そのせいで不安からか

歩くスピードがますます速くなる。

 

 

 

 

徘徊老人が驚くほど遠くまで行ってしまうというのを

聞いていたけれど

そういう原理だったのかもしれないですね。

 

 

 

コメントで

機能が衰えているので

疲れなどが感じにくくなると

教えてもらいました。

 

 

 

その女性はまさにそんな感じでした。

 

 

 

 

知らない町で

どんどん奥深くなんの根拠もなく進んで行くので

このまま先に進んだらわたしはこの人を助けられないと

思いました。

 

 

 

こっちではないです!という意見を振り切って

行ってしまう女性をなんとか追いかけて

「戻りましょう!!!」とちょっと強く言ったら

聞いてくれました。

 

 

 

 

とにかく進めば進むほど

早歩きになるし

信号待ちも平気で車道まで出てしまうので

ハラハラでした。

 

 

 

 

この地獄のようなスピード感

 

信号のない場所を平気で横断したり

する老人が多いのも

こういうことが原因なのかもですね。

 

 

 

 

 

 

 

以前ケアマネから

 

「徘徊する人用のコースを施設の中に作り

転ばないように職員が

後をついて一緒に歩いていたら

一日中歩くので職員さんのほうが先に倒れた」

 

ときいたことがありました。

 

 

 

 

徘徊のゴールはどこにもないのに

ずっと歩き続けるのですね。

 

 

 

 

 

 

あの道で出会った女性は

まったくよくいる感じのご高齢の方でした。

 

 

「一緒に行ってあげるわよ。

すぐそこだから♬」

 

 

 

 

ちょっと怖い

地獄のような時間を一緒に過ごしたけれど

間違っていないことは

そのご高齢の女性は優しかった。

 

 

 

こちらを助けてあげようと思ってくれていた事。

 

 

 

 

 

 

思いがけず徘徊する老人の根本的な原因を

見せてもらったような気がするけれど

 

この先防災無線などで

行方不明になった老人のことを聞いたら

きっとこのことを思い出して

理解できる幅が広がるかなぁ・・・と

思うのですがニコニコ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ナタリヤ選手サポート【ひまわり会員】THANK YOUページ | Information | エコパから、スポーツ文化の未来を 一般社団法人アザレア・スポーツクラブ (azalea-sc.com)