お疲れさまの登山靴
長い間愛用してきた登山靴を
”お疲れさまでした”にしました。
北アルプスから北八ヶ岳
それぞれ何度も縦走した時の
同行二人の登山靴です。
つま先は何度も岩にぶつかり乗り越えた時の
傷が付いていて
皮が自分の足に馴染んできた感じ。
1.8キロあります。
新しいトレッキングシューズを買ったら
物凄く軽い。
片足で400グラム。
こんなに違うのね
時代と共に軽い素材がどんどん出て来て
人間を楽にしてくれています。
最初はね
長年愛用していた登山靴と
さよならするのに抵抗があったけど
もう北アルプス縦走は多分やらないと思うし
冬の赤岳も行かないと思うので。
これよりもっと重い冬用の登山靴には
アイゼンを付けて雪山を登りました。
装備はしっかり10キロ
その重さを背負って雪の中をアイゼンをつけて
登りました。
よく頑張ったなぁ~。
山と渓谷社の「ヤマケイJOY」で
2年間登山エッセイの連載をしていました。
一緒に登った編集長も
慶応の山岳部のドクターも
もう大きな山には行かないらしい。
一緒に世界遺産にも行ったドクターは
「登山靴は全て処分した」と言っていました。
最初聞いた時は
「なぜ?!」って驚いたけど
今ではそのキモチがわかって来ました。
モンブランも登った元編集長も
やっぱりもう大きな山には行かないらしい。
そうやって山を下りて行くのだな。
どこで自分に言い聞かせるか
まだまだ下手だけれど
『行きたい』というキモチと
『無理』という体力が
上手に手を結ばない限り
山は遠い。
「山は逃げる」
山渓の元編集長から教えてもらった
名言が胸に突き刺さります