犬と猫の感動的だった共存生活
「先に家にいる犬の方を必ず優先してください。
犬はとてもヤキモチを焼きますが
ネコはわりと平気なんです。
だからまずなんでも犬を優先に」
そう言ってくれたのは獣医さんでした。
６歳になる柴犬が居た時
散歩中に河原に捨てられていた
チャトラの猫を保護して
家に連れて帰った時のことでした。
あばら骨が出ていて
犬かカラスに襲われたのか
大きな怪我をしていました。
２月の小雪の降る寒い日
こちらは犬連れだったけど
怪我をしながらも一生懸命にわたしの膝の上に
人懐っこく乗って来る猫を
この子は飼いネコだったのに
人気のない河原に誰かが捨てて行ったのだと
直ぐにわかりました。
それから犬と猫の共存生活が始まりました。
しかし柴犬は頑固で猫嫌い。
それでも一生懸命に共存しようと
頑張ってくれました。
犬は先に居る子だから優先するのは簡単で
ネコは犬に気を遣いながら
寝いている犬の前を通りすがる時は
足音を立てないように静かに歩き
犬のオモチャには触らず
ふざけると犬が起こるのでその前では
いつも真面目なふりをしていました。
生後１年から２年くらいだった猫は
一杯遊びたかったと思うけど
それでも『ここで暮らすぞ！』という覚悟があったのか
我が家のご意見番の犬の後をついて歩きました。
老犬になって目が見えなくなると
猫はいつも傍にいて心配そうにしながら
時々一緒に寝ていました。
寝返りを打てない犬が夜中に苦しんでいる時には
わたしのことを起こしに猫がやってきました。
共存の力を見せてくれて
犬も猫も一生懸命に
暮らしていましたね。
本当に両者には感謝しています。
なので猫はあまりヤキモチを焼かないのかなと
思っていたら
現在いる保護猫ちゃんの
姉妹ネコの
海ちゃんのヤキモチは
かなり凄い。
昨夜もわたしの側にいる
白ちゃんを
ぶんなぐりに来ました。
反省してね海ちゃん。
あなたたちは姉妹ネコなんだからね
一緒に生まれたのだよ。
犬と猫の場合は獣医さんが言ったように出来たけど
猫と猫の場合はなかなか難しいですね。
あ
それってただの兄弟喧嘩だったのかな？
『アタチがイチバンかわいいのよぅ～。
ふぅ～んだワ』
