「デイサービス」の車を見て焦ること | くじらいいく子 オフィシャルブログ 「クジラのキモチ」 Powered by Ameba

「デイサービス」の車を見て焦ること

夕方4時ごろになると

「デイサービス」の車を沢山見かけ

 

『おっ!』

 

と心の中が一瞬ザワっとします。

 

 

 

 

以前介護をしていた時

母をデイサービスに送り出し

急いで仕事場へ。

 

 

4時なんて

あまりにも早い戻り時間に

一心不乱で原稿を描いて

スタッフとも必要最低限の会話しかしなくて

 

『あと15分で行かなきゃ…』

 

焦りながら

 

『あと一コマだけでも描いて行きたい』

 

いつも時計とにらめっこしていました。

 

 

 

ギリギリになると走って帰り

違う「デイサービス」の車とすれ違うと

走る速度が上がり

 

夏は汗だくでいつも走って帰っていました。

 

 

 

 

ギリギリで間に合うと

デイから戻った母をベッドに誘導して

横になってもらったら

次に来るヘルパーさんへの連絡ノートに

必要なことを書き込みます。

 

 

 

後半は要介護5だったので

全介助でした。

 

 

締め切り前には夕方にヘルパーさんに来てもらい

食事介助から歯磨き

着替えをしてもらっていました。

 

 

ヘルパーさんが来たら交代。

 

 

わたしはまた仕事場へ戻り原稿描く。

 

 

 

夜遅くに帰って来た時には

何事もなく穏やかに眠ってくれている母を見て

ホッとするのでした。

 

 

 

 

今も「デイサービス」の車を見ると

その時のことを思い出して

なんて表現をしたら良いかわからない感情が

出てきます。

 

 

 

 

先日「デイサービス」の車が止まっているお宅に

一人の女性が必死な形相で走って帰って来ました。

 

 

「遅れてすみません」

 

 

 

その姿を見てわたし

 

『懐かしい』

 

 

 

 

懐かしいなんて

自分の中からそういう言葉が出て来るのだと

ちょっと驚きました。

 

 

 

走って帰って来る日々から

この夏6年が過ぎようとしています。

 

 

 

大変だったけど

やることはやれて後悔はないので

良かったな。

 

 

 

大丈夫

ちゃんと良い思い出になっていますからネニコニコ