謎の警報音が!
深夜にパトカーが大きな音を立てて
すぐ近くの道に止まりました。
警官が状況をマイクで話す音が大きくて
目が覚めました。
この時深夜3時。
あたりは赤色灯で真っ赤になっています。
警官ではないらしい男性の声も聞こえたので
怖いので外には出ませんでした。
ず~~といるパトカー。
どうも車の中で職質でもしている感じでした。
あまりにも長かったので
大丈夫かなもう寝ようかなと思っていたら
そこへ今度は消防車が来ました。
えええ~!!
どこかで火が出ているんだろうか。
そんなことが明け方まで続きました。
『なにがあったんだろう…』
知り合いに聞いても誰もなにもわかりませんでした。
そしてついこの間
夜にものすごい警報音が鳴り響いて
ずっと続いていました。
どこの家だろう
近くなのは確かだけど
どこのお宅かはわからない。
しばらくするとまた消防車が来ました。
前回と同じ場所に止まりました。
でも火は出ていないようです。
『なんだったんだろう』
ちょうどここに長く住んでいるご近所の方に会ったので
聞いてみました。
「それは○○さんのお宅で
これで3回目なんですよ」
3回目ーー?!
「でもね
近所の人もなにも状況も知らされていないの。
だから○○さんということはわかっても
それ以上なにがあったのかは誰も知らないの」
・・・。
○○さんと言ったらこの辺では有名な
ちょっと性格の強い女性。
わたしがここに住み始めた時
○○さんが自宅でやっている通販の勧誘に来られたっけ。
それも
「婦人会をやっているので来ない?」
と言われ
行かなかったけれど
それは通販の勧誘だったのだと後から
知らされました。
ちょっと強引で強気な人。
自分の通販で勧誘した女性たちを集めて
花火の日には大騒ぎをしたり
息子の部屋の前に広がるお隣の木を切ることを
景観が壊れると言って反対したり
建設の反対の署名活動をしたり
いろいろと賑やかな人でした。
そしてここ数年は姿を見かけることも少なくなり
その存在をすっかり忘れていた時の警報音でした。
○○さんをよく知っているご近所の方々は
昔強引に勧誘されたり
署名を強要されたりしていた人達なので
なるべくもうお付き合いは避けたい感じでした。
だからこの短い期間に消防車やパトカーが来る
大騒ぎも
状況を誰も知らないのです。
なにかあればすぐに人の家に来る○○さんだったけれど
自分のお宅の状況は誰にも話さないんですね。
お騒がせしました。
・・・の挨拶もないのだそうです。
その方もそろそろ80歳に近づきました。
若い頃には強気で向かう所敵なしでも
家族が離れ
近所の人達も離れ
一人になって
人とうまく付き合うことが出来なくて
だんだん孤立していくんですね・・・。
年齢と共に終の棲家である場所だから尚更
ご近所の方々とは仲良くしていきたいし
「なにかあったら助けに行く」と言ってくれる人が
側にいてくれるのはありがたいことですね。
人生っていつまでも強気でいられるわけじゃないこと
人に嫌な思いをさせてしまったら
それはずっと後まで相手の心の中に残ってしまうこと。
孤立していく○○さんのことを思って
いろいろと考えてしまいました。
自分の将来はどうなんだろうって
今は「ヘルプマーク」が出来て、
世の中少しずつ変わって来ているかな