ベタの下の夢
腰骨の4番を痛めてしまって
鍼とお灸のダブル治療中です。
重いものを持ち上げた時
「おおっ!!」っと怪しい気配があって
その夜ビリっと電気が走ったような痛みが。
医療院の先生
「事務所の長い片付けで
ずっと歪みが出ていたんだと思うよ」
そうだった
なんせ3月から本や資料を動かしていたので
腰への負担が貯金されていたのね。
直ぐに出なくて積み重ねられる歪みが
突然出て来るのってガックリ来ますね。
おかげでヨガも出来ず
梅雨で足はむくむばかりです。
先日行ったユニクロの入り口で体温を計られたので
「何度ですか?」と聞いたら
店員さん
「35.2度です」と教えてくれました。
相変わらず低い~。
どうしたら基礎体温上げられるのでしょうか。
ところで昨日の記事「漫画家とアシスタント」への
コメントをいただいて思い出したのですが
私がアシスタントをしていた頃
夜中に疲れと眠気が襲って来て
倒れそうになった時に
先輩のチーフアシスタントがそっと教えてくれたことが
ありました。
チーフ
「眠くなったらベタを塗る広いスペースに
自分の好きなことを描きな」
そうかー!!
いずれベタで埋まるその場所は
下に何を描いてもいいんだ。
それからアシスタントのわたしは
先生が見ていない間にそっと原稿の上に
”自分のキャラを描く”ことをしていました。
描いたら直ぐにベタを塗ってしまう。
でも自分のキャラクターは
プロの原稿の上に生まれ
雑誌として発売された時には
ただの真っ黒の場所だけど
確かにそこに描いてあるのだ。
誰も知らない
誰にも知られていない
エアデビューをしたキモチになって
ワクワクしていました。
『いつかこの黒の世界から出てやるぞ』
ベタの下にたくさんの夢を隠して
頑張っていました。
それを思い出したら・・・
あ~っ!
もしかして
わたしの原稿のベタの下にも彼女たちの夢が
あったのかな。
片づけていた時の原稿・・・
腰を痛めるほどの尋常じゃないあの重さは
そうかみんなの「夢」も乗っかっていたんだね~と
腰の痛みと共に思いを寄せるのでした
ぜつぼうごはん 1〜2
死ぬ直前に食う飯を選べるとしたら、人はいったい何を選ぶのか。