一緒に泣いてくれた人
6月の少しひんやりしたこの頃になると
毎日病院へ行って
母の看取りのためにだけ
全力を尽くしていた頃を思い出します。
命が消えようとした時
一緒に泣いてくれた人がいました。
そばで母の身体を撫でながら
泣いてくれた人。
一緒に生きてきたわけじゃないのに
家族でもないのに
そっと泣いてくれた人がいました。
一緒に泣いてくれる人がいて
その姿を見ただけで
なんだか不思議
心が助けられました。
私が生きている世界は
こんな温かい人達のいる幸せな世界だったんだって
あの時泣きながら気が付きました。
一生懸命に頑張っていたら
たくさんの人達が駆け寄って来てくれて
みんなで助けてくれたこと
あの頃のことを思い出す時
辛かったことよりも
嬉しかったことのほうが
より一層濃くなるようになりました。
助けてくれた人
一緒に泣いてくれた人
寄り添ってくれた人
遠くから見守ってくれた人
誰かにこのことを話す時
嬉しかったことの方を話したいです。
不満や不安のバトンリレーは
しなくていい。
繋げて行きたいのは
「世の中捨てたもんじゃないよ」と言うことだけ。
あら目が映ろ。
うっすらとこの話を聞いておりますね
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