帰る場所がある人、ない人。
バスに乗っていたら運転手さんが突然
「バス停ではないんですが、一度停車します」
そう言いました。
ん?
もしかして運転手さんトイレに猛ダッシュか?!
そんなことを頭に浮かばせていたら、
ドアを開けて道端に立っている”一人の男性”に
話しかけました。
運転手さん
「あのー、ずっとそこに立ってらっしゃいますが、
もう3往復しているんですが、
どうされました?
大丈夫ですか?!」
初老の男性
「・・・タクシーを待っているんです」
運転手
「・・・そうですか、それならいいんですが、
大丈夫なんですね」
酷い泥酔状態にも見えなかったし、
身ぐるみを剥がされた様子もないけど、
バスの3往復って
1時間30分です。
それに駅までは歩いても15分ほどで着いてしまう場所。
流しのタクシーは来ない場所なので、
誰が見ても『タクシーを待っている』状態ではない。
それでもオジサンは何時間もそこに立っているみたいです。
帰れないのか、
帰りたくないのか。
オジサンの帰る場所はどこだ。
GWの絶望的な渋滞も、
気絶しそうな混雑も、
帰る家があるから頑張れるわけで、
「あ~、やっぱり家がイチバン~♬」
なんてセリフを言う時が一番幸せなんで、
それなのに
帰る家がわからない、
のかなぁ、オジサン。
あの後、どうしたろう。
GWは緑の手入れで毎年忙しくて、
少しでも手を抜くと後が大変。
野菜の種を植えるのもこの時期が最高で、
植え替えや剪定もしたい。
初めて植えたカラーの花が咲きました。
切り花でしか知らない花が庭で咲いているのも、
いいものですね。
名前の知らない花が満開を迎えて、
少し切って家に飾りました。
よく見ると、ほうきみたいな形をして
花弁に包まれています。
コウモリランも手作りのヘゴ板に寄り添って
ぐんぐん大きくなって、
風呂場で元気に暴れています。
それにしてもオジサン、帰れなくなっちゃたの?
でもいつか自分の家に帰ってね。
『あ~、やっぱり家が一番~♬』
って必ず言ってね。
小松菜を育てようとしたら、
予定していた場所に「こしあぶら」の苗を
植えてしまいました。
今更抜くのも可哀そうなので、
「こしあぶら」に思いを託そう。
真夏がやって来る前にやることはやっぱり満載だぁ。
この花たちも真夏になったら休むのだろうなぁ。
それにしても・・・道端のオジサン。
まさか家族に捨てられたんじゃないよね・・・
「イキ」と「いなせ」の違いを知っていますか?