架空のお客さん | くじらいいく子 オフィシャルブログ 「クジラのキモチ」 Powered by Ameba

架空のお客さん

母の部屋を掃除していると、

押し入れの中から沢山の

「お客さん用」と言う墓場入りの宝物を見つけます。

 

 

「いつか、お客さんが来た時に出すものだから」

 

 

 

そう言われた宝物たちの

 

「座布団カバー」や「シーツ」や「バスタオル」は、

 

時を経て時空の隙間に置いて行かれ、

出会った時には見事、

 

戦死をしておりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

商売をしている家じゃないので、

そう頻繁に来ることのない

 

 

『架空のお客さん』

 

 

 

なのに自分たちは擦り切れる寸前の

日用品に囲まれて生きて、

 

「いつか」と言う出番のない世界を作り続けている

我が家の押し入れの中。

 

 

 

新しいものを出そうとすると

「まだ駄目!」のレフェリーの一言で試合終了ー。

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから何年も経って、

レフェリーから注意されることも無くなった今、

 

押し入れの中の忘れられた歴史を

外に引っ張り出しては、

任務を言い渡す日々です。

 

 

 

ベンチを温め続けた戦友たちは、

もうグラウンドに出る勇気もなく、

 

使われた時は一軍以下。

 

 

 

 

それでも活躍させてあげたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

幸せな未来は、

 

今を我慢することじゃなくて、

 

今を断然楽しんでいるから、

 

嬉しいところに引き寄せられて

 

やって来るものだと、

 

『架空のお客さん』が教えてくれました。

 

 

 

 

 

出し惜しまず、

 

嬉しい楽しいを今出す。

 

 

 

 

 

 

押し入れの中は、

どんどん隙間が生まれて

新しい風が入って来ました。

 

 

 

 

梅雨時のカビ対策も

なんなく過ごせます(≡^∇^≡)