席を譲る時のキモチ | くじらいいく子 オフィシャルブログ 「クジラのキモチ」 Powered by Ameba

席を譲る時のキモチ

秩父宮ラグビー場に行く電車の中で、

私の目の前に高齢の男性が乗ってこられて、

しかも手には大きな荷物を持っていたので

 
「どうぞ」
 
そう言って立ち上がったら、
 
 
 
「笑」
 
無言で首を横に振り
ニコニコ笑ってくれてお断りされました。
 
 
 
 
『あー、立っちゃったなぁ~。
どうしよう。
あ、でも直ぐに降りるから良いという感じなのかな(*v.v)。
 
 
 
 
 
そう思って口パクで
『スミマセン…』と言って、また席に戻りました。
 
 
 
 
しかし、
どう見ても、堂々たるおじいちゃんです。
 
 
 
しかも大荷物。
 
 
 
 
 
昔はよく
「荷物持ちましょうか」なんて、
座っている人が言ってくれたけど、
この世の中、
セキュリティのこともあり、
そういうことも少なくなってきたかなと思います。
 
 
 
 
 
 
心の中では
 
『次の駅から乗って来た人がこの光景を見て
どう思うんだろう』とか、
 
『よく目の前におじいさんを立たせておいて
平気だな!!』とか
そう思っているかななどと、
 
自分のことばかり考えて、
冷や汗をかいていました。
 
 
 
 
 
 
 
 
そしてすぐに降りると思っていたのに、
 
 
 
おじいちゃんは降りない。
 
 
 
 
 
汗は出る。
 
 
 
 
 
 
そのうち自分の降りる「外苑前駅」になりました。
 
 
 
 
 
神妙に立ち上がって降りようとした時、
 
「ありがとう」
 
そう笑顔で言ってくれました。
 
 
 
 
私もつられて満面の笑みを浮かべて、
電車を後にしました。
 
 
 
 
素敵な笑顔でした。
 
 
 
 
 
 
あのおじいちゃんは若い時
相当モテていたなぁ~などと思いながら、
高齢の人に席を譲ることの難しさをまた実感しました。
 
 
 
電車
 
 
 
 
以前、電車の中で後期高齢者くらいの男性3人が
 
「俺はまだ一度も席を譲られたことがねえ」と
 
自慢をしていました。
 
 
 
「席を譲られるようになったら、
おしまいだと思っている!」
 
 
そう続けて話していたのを思い出しました。
 
 
 
 
地下鉄
 
 
 
 
また、別の日に
これまたチョーおじいさんが駅の階段を
大変そうに上がっていたので、
 
「あちらにエレベーターがあります」
 
 
そう言ったら、
 
 
 
 
「いえいえ、鍛えているんです。
エレベーターに頼っているとダメだと思って」
 
 
と言われたことがありました。
 
 
 
 
申し訳ないキモチで一杯になりました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
これらは近い将来の自分に起こりえることですねぇ。
 
 
 
 
 
席を譲られて『あぁ・・・ついにばーさんになったか』と、
ショックを受ける。
 
 
 
 
体感を鍛えているのに
「座れ、座れ」と言われる。
 
 
 
 
足腰を強くしたいのに、
エレベーターを勧められる。
 
 
 
 
でも気を遣ってくれた相手は
良かれと思ってのことです。
 
 
 
 
 
このキモチの差。
 
 
 
 
 
 
これからの超高齢化社会で
更に増えそうな気配です。
 
 
 
 
どう乗り越えて行きましょうか。
 
 
 
 
 
 
 
adusaさん
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