ラグビー顔じゃない | くじらいいく子 オフィシャルブログ 「クジラのキモチ」 Powered by Ameba

ラグビー顔じゃない

ラグビー元日本代表の箕内選手が引退。




ラグビーマガジンの連載「ラグビーに乾杯」で、


その頂点だった現役姿を思い出しながら、


『ありがとう』のキモチを込めて描きました。






以前も描いていて思ったのですが、


箕内選手は”いわゆるラグビー顔”でないのです。






ふわっとした頬、


サラサラくるりんとした柔らかな茶色い髪、


相手をにらみつけることの出来ないあどけない眼、


ポッチャリ感のある身体、


やさしい眉毛。






いろんな選手を描いていると、


なんとなく表に出ないそのひとなりが見えてきたりして、


そこにペンを落としたりするのですが、


箕内選手は初めて感じる不思議な感触でした。





眼でもない、


眉毛でもない、


どこを描いても似てこない。







似せて描こうとすると目立つところを描きたくなります。





そして、



箕内選手の場合は




「顔の輪郭」に見つけました。




顔の中身は描かなくても「輪郭」を本人に添って描くと


箕内選手が出来る。








そーか、


この人は「輪郭」の人なんだ。








感情を表にあまり出さず、


いつも飄々とした印象があって、


すさまじいほどの戦意を見せないけれど、


全身でラグビーに漬かっている人。







無名時代を経て、日本を代表する選手にまでなる人には、


”ラグビー顔”だとかそんな些細なことじゃない、


もっとデッカイ型破りなパーツがあったのだと


改めて気づくのでした。







箕内さん、


人生の中でラグビーを選んでくれて、


ありがとうございましたクラッカー